この記事では、動画「NMBR 9 – SHUX Preview」の内容をもとに、数字タイルを積み重ねて得点を競
本記事では、世界最大級のボードゲームレビューネットワーク「The Dice Tower」によるレビューをもとに、タイル積み上げパズルゲーム『ナンバーナイン(NMBR 9)』をご紹介します。
レビュアーはThe Dice Tower創設者のTom Vasel(トム・ヴァーゼル)氏です。2002年からボードゲームレビューを発表し続け、7,000本以上のゲームを評価してきた業界の重鎮。「The Dice Tower Seal of Approval(承認シール)」を授与しており、短時間ながらしっかりした評価を下しています。「周りの人がみんな楽しんでいるのに、自分の評価はその下の方だった」という正直な一言がこのゲームの性格をよく表しています。

「Dice Tower承認シール取得」でも「自分の評価は周りより低め」という正直さが好感持てます。パーティー向けのサクッと遊べるパズルゲームを探している方にぴったりです!
結論:個人的には「まあまあ楽しい」
このゲームは「まあまあ楽しい」と思います。でも一緒に遊んだほぼ全員が、自分より明らかに楽しんでいました。自分自身の楽しみ度は、周りの人たちの楽しみ度の下の方にある。それがこのゲームに対する正直な感想です。
悪いゲームではありません。Dice Tower承認シールを付けています。でもタイル積み上げゲームとしての満足感は「すごく好き」というより「悪くない」のほうが近いです。
概要
| 参加人数 | 1〜4人(事実上何人でも可) |
| プレイ時間 | 20分前後 |
| 対象年齢 | 8歳以上 |
| 発売時期 | 2017年 |
| メカニクス | タイル配置、積み上げ、パターン構築 |
| ゲームデザイン | ペーター・ヴィヒマン(Peter Wichmann) |

※画像引用元:Little Forest公式サイト
ナンバーナインは、0〜9の数字の形をしたタイルを積み重ねて得点を競うタイル積み上げパズルゲームです。ルールはシンプルで、毎ラウンド共通の数字カードを1枚めくり、全員がそれと同じ数字のタイルを自分のテーブルに置いていくだけです。
得点の仕組みがユニークで、床面(レベル0)に置いたタイルは0点です。タイルを別のタイルの上に置けてはじめて得点が発生します。レベル1に置いた9のタイルなら9点、レベル2なら18点と、高さが上がるたびに倍になっていきます。そのため「いかに高く積み上げるか」が勝負の核心です。

ただし積み上げには厳しい条件があります。タイルは必ず他の2枚以上のタイルにまたがって置かなければならず、はみ出しは禁止。また同じレベルのタイルは互いに隣接していなければならないため、隙間を作らないよう基礎部分を丁寧に設計する必要があります。0のタイルは真ん中が空洞になっている形状なので特に扱いが難しく、9のタイルを高い位置に持っていくほど大きな得点になるため、そのための土台作りが常に頭の中で動き続けます。カードはデッキに各数字2枚ずつ入っており、デッキを使い切ったらゲーム終了です。
感想
本質は「ソリティア×人数分」
このゲーム、正直に言うとマルチプレイヤーゲームというより「ソリテアを同時に複数人でやっている」という感覚に近いです。誰かがどこに置こうと自分には関係ない。同じタイルを共有して取り合うわけでもない。両隣の人と競っているというより、それぞれが自分のパズルを解いていて、最後に点数を見せ合う感じです。
でも考えてみれば、そこがむしろこのゲームの強みでもあります。プレイヤー数が増えても待ち時間がない。2コピー買えば8人で遊べるし、理論上は何コピーでも増やせます。横で違う人が違う答えを出しているのを見ながら「あ、そういう置き方もあるか」と気づくのも楽しい。競争というより、みんなで同じお題を解く楽しさです。
「9を高く上げたい」という目標のシンプルな気持ちよさ
9のタイルをレベル2に乗せられたとき、18点が手に入ります。これが決まったときの達成感はなかなかのものです。逆に、「絶対にここに9が置ける」と思って準備していたのに、隙間の都合でどうしても置けなかったとき——その悔しさも含めて、このゲームの面白さです。
得点がタイルの数字×レベルというシンプルな計算式なのに、「9を上げるか、8を上げるか、それとも土台を整えるか」という選択が毎ターン生まれます。カードの引き順は毎回違うため、同じ正解がない点も飽きにくさにつながっています。デッキが進むにつれて「残りの数字はこれだけだ」という見通しが立ち始め、後半は計画的に動けるようになります。
気になる点:タイルを裏返せない
少し気になったのが、タイルを上下反転できないというルールです。タイルが数字の形をしているので裏返すと読めなくなる——というのが理由で、デザイン上の判断としては理解できます。でも「裏返せたらもっとパズルの幅が広がって面白かったかも」とは思いました。
もし裏返しを許可すると置き方の選択肢が倍になる分、プレイ時間も倍近くかかるでしょう。このゲームの「サクッと終わる」という良さが消えてしまうので、現状のルールは正しい判断だと思います。ただ「もっとこう置けたら」というもどかしさが出やすいのは確かで、好みが分かれるところです。
3〜4レベルは夢の話だけど、夢があっていい
レベル3に何かを置けたら3倍、理論上はレベル4以上もあり得ます。実際にレベル4以上が出たのは見たことがありません。でも「いつかレベル3の9を置いてみたい」という目標が、何度もテーブルに出す理由になります。得点の天井がどこにあるかわからない開放感が、リプレイを後押しします。ソロプレイで自己ベストを更新していくのも、このゲームの楽しい遊び方のひとつです。
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