ボドゲレビュー『スシゴーパーティー!』スシゴーとの違いも含め解説!

ボドゲレビュー『スシゴーパーティー!』スシゴーとの違いも含め解説! セットコレクション

本記事では、「ルールを気にせず楽しむ」をモットーにするイギリス発のボードゲームレビューチャンネル「BoardGameBollocks」による、カードドラフトゲームの定番『スシゴーパーティー!(Sushi Go Party!)』のレビューをご紹介します。

BoardGameBollocksは4K映像のレビュー・プレイスルーチャンネルで、「Still Worth It(今も遊ぶ価値があるか)」シリーズで旧作を定期的に再評価しています。今回はスシゴーの通常版とパーティー版の両方を持っているという経験から、両者を比較しながら正直な評価を届けています。

はくめー
はくめー

「30秒で教えられて、8人で遊べて、カードが可愛い」——フィラーゲームとして使うなら最高クラスの一本です。最初の数回の体験はかなり楽しいですよ!

結論:フィラーゲームとして割り切れるならアリ

「今も遊ぶ価値があるか」という問いへの答えは「たぶんYes——でも何を期待するか次第です」。

これは深いゲームじゃないし、長く遊び続けるゲームでもないです。でもゲームの合間に30分、大人数で気軽に出すフィラーゲームとして見れば、それをかなりうまくこなしています。特に友人を8人集めたとき、これ以上シンプルに全員が参加できる選択肢はなかなかない。その用途なら今も推せる一本です。

概要

参加人数2〜8人
プレイ時間20分
対象年齢8歳以上
発売時期2016年
メカニクスカードドラフト、セットコレクション、ハンドマネジメント
ゲームデザインフィル・ウォーカー=ハーディング(Phil Walker-Harding)

スシゴーパーティー!は、寿司をモチーフにした可愛らしいカードを引いては隣に回して、セットを揃えながら得点を競うカードドラフトゲームです。通常版スシゴーの拡張版として、最大8人まで遊べるように設計されています。

ゲーム開始前に、20種類以上のメニュー(カードタイプ)の中から今回使うセットをプレイヤー全員で選びます。ルールブックにはおすすめのメニュー構成が「初めての一食」「のんびりメニュー」などの名前で紹介されており、初回はそこから選ぶと迷わず始められます。カードを各プレイヤーに配ったら、全員が同時に1枚を選んで場に出し、残りを左隣に回します。これを手札がなくなるまで繰り返してラウンド終了です。

得点の仕組みはカードごとに異なります。ニギリは1〜3点、マキロールは一番多く持っている人が6点・2番目が3点という多数決方式、サシミは3枚揃えて初めて10点、ダンプリングは集めるほど指数的に点数が増える(4枚で10点)など、カードによって狙い方が変わります。ラウンドを3回行い、最後にデザートカードの点数も加算して最多得点のプレイヤーが勝ちます。

感想

見た目の可愛さと、多様なスコアリングの組み合わせが楽しい

カードのビジュアルはかなり好きです。ちょっと独特な色の組み合わせですが、テーブルに並ぶと賑やかで明るい雰囲気になる。食べ物のゲームなのにゲーム中に「食べ物を食べている気分」にならない抽象さはあるけど、見た目のかわいさはそれを補って余りある。

パーティー版についてくるボードも便利で、どのカードが何点かを一目で確認できます。毎回違うメニューを選んで遊べるので、カード構成を変えるだけで異なるゲーム体験になります。

30秒で教えられる、これが最大の強み

このゲームの一番の強みは覚えやすさです。「カードを1枚選んで、残りを左に回す。それを繰り返す」——これだけ。細かいカード効果の説明は最初の1ラウンドで自然に覚えられます。8人集まっていてもルール説明に10分かかりません。

「ゲームが苦手な人でも入れる」「子供でも大人でも同じテーブルで遊べる」という間口の広さは、パーティーシーンでは何より重要なことです。8人で楽しめてこの間口なら、パーティーゲームとして合格点はじゅうぶん越えています。

気になる点①:戦略よりも運が全てを決める

正直なところ、このゲームはほぼ運です。右から回ってくるカードに何が来るかをコントロールする手段はありません。「サシミを集めたいのに右から来るカードにサシミが一枚もない」ということが普通に起きます。特定のカードを引いてきた相手を妨害する(そのカードを先に取る)という消極的な選択は一応ありますが、それも結局は運に依存します。

「良い手を積み上げて勝ちを作る」という感覚より「来たカードでベストを尽くす」という感覚の方が正確で、戦略ゲームを期待すると肩透かしになります。フィラーゲームと割り切るなら許容できますが、深さを求める人には向いていません。

気になる点②:テーマが薄い、カードを使い込むと飽きが来る

もう一点、テーマについて。カードに可愛い寿司の絵が描いてあっても、「寿司を食べている感覚」はほぼないです。各料理のスコアリングとその食材の関係性も薄く、「マキロールが多い人が得点を取る」というルールに寿司らしさは感じにくい。

そしてカードのバリエーションについて。最初の数回は「今日はこのメニューで」と変えながら楽しめますが、遊び込んでいくと「またこのパターンか」という感覚が来やすいです。中毒性があって何度も手が伸びるゲームというより、「最初の数回が一番楽しい」タイプのゲームです。拡張もないので、コンテンツの寿命には限界があります。

ABOUT REVIEWER

BoardGameBollocks

「ルールを気にせず楽しむ」をモットーにするイギリス発のボードゲームレビューチャンネル。週1〜2本のペースで4K映像のレビューとプレイスルーを公開。「Still Worth It」シリーズで過去の名作を率直に再評価する動画を定期的に公開しており、スモールワールド・カルカソンヌ・ツォルキン・ジャストワンなどでも同シリーズを展開している。

レビュー担当:BoardGameBollocks

BoardGameBollocks(YouTube / @BoardGameBollocks)

通常版・パーティ版の両方を所有するほどの愛好者という立場から、「フィラーゲームとして割り切るなら遊ぶ価値がある」という慎重なYesを提示している。戦略ゲームとしての深みの欠如と運依存度については率直に批判しており、誰に向いてどんな場面に適しているかを整理した評価が参考になる。

▶ BoardGameBollocks(YouTubeチャンネル)

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