本記事では、カナダ発のレビューチャンネル「Tabletop Tastings」による、『ヒート:ペダル・トゥ・ザ・メタル(Heat: Pedal to the Metal)』全拡張(2026/04/03現在)のランキング動画をご紹介します。
Tabletop TastingsはSteveとLesの2人が運営するチャンネルで、本動画では現時点でリリースされている4つの拡張(ヘヴィレイン /Heavy Rain・トンネル・ヴィジョン/Tunnel Vision・ロッキーロード/Rocky Roads・レジェンド/Legends)をすべてプレイ済みの立場から、それぞれの内容を解説したうえで独自のランキングを発表しています。

「どの拡張から買えばいい?」という疑問にズバリ答えてくれる動画です。全部遊んだ2人の率直なランキングは参考になりますよ!
結論:どれを買っても後悔なし、ただし「レジェンド/Legends」だけは目的次第
結論から言うと、ヒート本編が好きなら拡張は何を選んでも絶対に楽しめます。「ただのトラック追加じゃないか」という声もあるようですが、それは大きな誤解です。各拡張が持ち込むギミックは、カードの使い方・コーナーへの入り方・アップグレードの選び方まで根本から変えてきます。
唯一、レジェンドだけは「無人プレイヤーを相手に遊ぶかどうか」で評価が真っ二つに分かれます。複数人で遊べる環境があるなら、今のところ優先度は低いでしょう。ただし21枚の新スポンサーカードが付いてくるので、チャンピオンシップモードをよく遊ぶ方には一定の価値はあります。
感想(ヘヴィレイン・トンネルヴィジョン・ロッキーロード・レジェンド)
第1弾:Heavy Rain(ヘヴィレイン)――水しぶきとヒート管理の革命

引用元:https://hobbyjapan.games/heat_heavyrain/
最初の拡張として2024年に登場したヘヴィレインは、メキシコトラック(シケインを2つ追加)と日本グランプリ(コーナー手前に水たまり)の2コースを収録しています。シケインは2つのコーナーが非常に近接した配置で、天候条件がそのコーナー全体に影響する仕組みも初めて導入されました。

なんといっても日本グランプリの水たまりが強烈です。水たまりのあるコーナー手前でダウンシフトしようとすると、追加でヒートを1枚消費しなければなりません。これが「コーナー前にどれだけヒートを残すか」という戦略を根本から変えてくれます。Lesは「このゲームに熱中するきっかけになった拡張」として大絶賛しており、Steveも「F1で水しぶきが飛び散る感覚でめちゃくちゃ楽しかった」と振り返っています。2人のランキングでは3位(最後に加えるなら)という評価ですが、それはほかの拡張がさらに良かったというだけで、単体としての完成度は高いです。
第2弾:Tunnel Vision(トンネルヴィジョン)――1周コースとトンネルの衝撃

引用元:https://hobbyjapan.games/heat_tunnelvision/
2025年リリースのトンネルヴィジョンは、シリーズ初の1周コース(スペイングランプリ)を含む拡張です。オランダトラックとスペイントラックの2枚を収録し、プレイ人数を最大7人(Heavy Rainとの併用で8人)まで拡張できます。

最大の特徴は、トンネル内では手札からカードを捨てられないというルールです。コーナー手前で余分なカードを切り捨てる「捨て調整」がヒートの基本戦略のひとつですが、トンネル区間ではそれが封じられます。トンネルを出た後のコーナーを乗り越えられるかどうか、手札が勝負を分けるわけです。Steveはこれを「変化が大きい、まず間違いなく自分のお気に入り」と断言しており、Lesもドラフトアビリティのあるフロントウィングアップグレードを高く評価しています(使うタイミングが難しく、決まったときの爽快感が格別とのこと)。2人ともランキング1位はトンネルヴィジョンです。
第3弾:Rocky Roads(ロッキーロード)――砂利と体感型のラリーレース

引用元:https://hobbyjapan.games/heat_rockyroads/
2026年2月発売のRocky Roadsは、シリーズ初の「砂利」ギミックを持ち込む拡張です。南アフリカとドイツの2トラックを収録しており、南アフリカは71マスという大型コースで2周します。
砂利マスで手番を終えるとヒートを1枚余分に支払わなければなりません。ただし手元にヒートがなければペナルティはなし、というルールが絶妙なバランスを生んでいます。「次のコーナーに使いたいヒートが砂利で消えた」という局面が普通に起きます。また砂利の配置が工夫されていて、最初にそのマスに止まった車は問題ないが、後から隣に止まった車が砂利に入る、という展開が生まれます。どこに車を止めるかが初めて明確に問われる拡張です。

SteveはラリーカーレースのFanとして特に気に入っており、Lesも「スキートアップグレードカードが最高に面白い——うまくはまればスリップストリームを2回使えて、一気に前に飛び出せる」と語っています。2人のランキングでは2位です。
第4弾:Legends(レジェンド)――AIモード専用で、興味次第の拡張

引用元:https://hobbyjapan.games/heat_legends/
2026年リリース予定のレジェンドは、無人プレイヤーを強化するためのコンテンツが中心で、2人ともこれをランキング最下位としています。
SteveもLesも「実際の人間と遊べる環境があるので無人プレイヤーと対戦したいとは思わない」と正直に話していました。ただし21枚の新スポンサーカードは全員で使えるため、チャンピオンシップモードをよく遊ぶなら買い価値はあります。
「ただのトラック追加」は大きな誤解
拡張について「また同じことをするだけ」という声もあるようですが、これは実際に遊んでみると印象が変わります。各トラックが持ち込むギミックが違えば、使うアップグレードも、コーナーへの入り方も、手札の読み方も変わってきます。ゲームセッションの前にどのアップグレードを取るかという段階から、すでにトラックごとの戦略差が生まれています。
一方、収納の問題があります。拡張が3つ(車9台)になると本編の箱には収まらなくなります(収納スペースは8台分)。2つ目か3つ目の箱が必要になるのはデメリットのひとつです。とはいえ、それを差し引いてもどの拡張も遊ぶ価値は十分にあるというのが2人の共通した結論です。

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