今回は、協力・ソロ向けボードゲームを中心に扱う「One Stop Co-op Shop」のマイケル・ケリーさんによるレビューをもとに、コージー・ステッカー・ヴィレの魅力を紹介します。
マイケルさんはレビュー用の提供品を受け取り、奥さんと一緒に全キャンペーンを完走しています。そして感想は、かなり分かりやすく「最高に楽しかった」です。かわいい村を作りながら物語を追いかける、名前どおりのんびりしたレガシーゲームです。

ステッカーを好きな場所へ貼りながら、自分たちだけの村と物語を作れます。難しい勝負より、ゆったりした時間を楽しみたい日にぴったりです。
結論
コージー・ステッカー・ヴィレは、軽い資源管理と物語の選択、そしてステッカーで村を作る楽しさが、気持ちよくまとまったゲームです。遊んでいて追い詰められる感じはなく、それでも「あれもやりたい、でも手番が足りない」と少しだけ悩ませてくれます。
特に良かったのは、村の住民と仲良くなったり、デートしたり、ときには税金を取って嫌な人になったりできる物語部分です。過去の選択が後から助けになったり、逆に困ったことを連れてきたりします。次に何が起こるのか、つい見たくなります。
短時間で遊べる物語ゲームを探している人、低い緊張感で一緒に楽しい時間を過ごしたい人にはおすすめです。一方、重い戦略、厳しい勝負、ステッカーを貼らないレガシーゲームを求める人には、かなり軽く感じると思います。
コージー・ステッカー・ヴィレの概要
| 参加人数 | 1~6人 |
| プレイ時間 | 30分前後 |
| 対象年齢 | 8歳以上 |
| 発売時期 | 2026年 |
| メカニクス | 協力プレイ、レガシーシステム |
| ゲームデザイン | コリー・コニエツカ |

画像引用元:Asmodee「Cozy Stickerville」
コージー・ステッカー・ヴィレは、全10年にわたって自分たちの村を育てるキャンペーンゲームです。1年は12手番。毎手番、まずイベントカードを1枚めくり、その後にアクションをひとつ行います。
アクションでは、資源を支払ってステッカーを手に入れ、ボード上の好きな場所へ貼ることが多いです。建物や住民が増えると新しい行動も使えるようになり、幸福、強化、実績などが最終的な結末へ影響します。

イベントには、どちらかを選んで結果を確認するものと、その年の間に使える新しいアクションを追加するものがあります。後半になると、以前に何を作ったか、どんな行動を選んだかまで確認され、ボーナスやペナルティにつながります。

ステッカーを貼るレガシーゲームですが、ボードは両面仕様です。1回目を終えた後は裏返し、以前とは反対の選択をしながら、見逃した物語をもう一度楽しめます。
コージー・ステッカー・ヴィレの感想
イベントが村の物語をつないでくれる
毎手番めくるイベントカードが、村で起きる小さな出来事を運んできます。ちょっと変わった選択を迫られたり、新しい建物や住民がやってきたりします。どれも軽い内容ですが、この小さな積み重ねが楽しいです。
後の年になると、「あの建物はある?」「以前にこの行動をした?」と確認されます。昔の選択が忘れたころに戻ってくるので、10年分の物語がちゃんとひと続きに感じられます。
資源は悩ましいけれど、苦しくはない
資源には限りがあり、やりたいアクションほどごっそり使うことがあります。イベントに備えて少し残したい気持ちもあるので、「今使うか、あとで持っておくか」で迷います。ここがゲームの中では一番緊張する部分です。
とはいえ、資源不足でずっと苦しむゲームではありません。年の始まりには、村の成長に合わせてまとまった資源が入ります。そのため、食料を取りに行く、木を切る、といった地味な手番を何度も繰り返す必要はほとんどありませんでした。
「あれもこれもやりたい」が楽しい
イベントの後にできるアクションは、毎手番ひとつだけです。しかも、片方を選ぶともう片方が使えなくなる選択もあります。ゲームが進むほどカードや場所のアクションが増え、住民との関係まで気になってきます。
当然、全部を一度にやるのは無理です。「今日はこっち。あっちも気になるけど、また今度」と決めることになります。ただ、最後まで遊ぶと、やりたかったことはだいたい実行できました。選択に迷う楽しさはあっても、逃したものばかりで残念な気分にはなりません。
ステッカーを貼るだけで妙にうれしい
どこへ建物を置くか、どう並べれば村がかわいく見えるか。これを考えながらステッカーを貼る時間が、もう素直に楽しいです。建物を強化する重ね貼りがあり、火事で建物が変わることもあります。動物や飾りも増え、少しずつ自分たちの村らしくなっていきます。
ただし、ステッカーを貼る場所に戦略的な意味はほとんどありません。キャンペーン全体でも例外はほぼ1回だけでした。配置は勝つためではなく、村を自分好みに仕上げるためのものです。ステッカーや部屋作り、シミュレーションゲームの飾り付けが好きなら、かなり楽しめます。
住民の続きが気になって、つい進めたくなる
建物を作って住民を迎えると、ストーリーブックでその人たちと関われます。デートへ誘う、友達になる、税金を取るなど、選び方はこちら次第です。前に選んだことが後から効いてくるので、「あれ、どうなったかな」と続きを見たくなります。
風変わりな発明家や農家の行く末を見ることは、キャンペーンでも特に楽しい時間でした。ボードを裏返して2回目を遊べば、今度は反対の選択をして、見られなかった展開も追いかけられます。
少し気になるのは、ある人物の物語を最後まで進めると、その後はイベントで名前が出る場合を除いて、ほとんど登場しなくなることです。親友になったばかりなのに急に会わなくなるようで、ちょっと不思議です。仕組み上は仕方のないところですし、物語そのものの楽しさを損なうほどではありません。
誰に向いている?
かわいい村作り、ステッカー、軽い資源管理、選択で変わる物語。このあたりの言葉にわくわくするなら、コージー・ステッカー・ヴィレはかなり相性が良いです。プレイ時間も短く、勝敗の重圧を感じずに進められます。
反対に、重い戦略をじっくり考えたい人、ステッカーを貼ることに抵抗がある人、レガシーゲームが苦手な人には向きません。一緒に村の出来事を笑ったり相談したりする楽しさも大きいので、その体験を共有する相手がいない場合は、魅力が少し薄く感じられるかもしれません。
奥さんと全キャンペーンを遊び終えても、「大好きだった」と素直に言える作品です。軽くて、かわいくて、物語を一緒に楽しめるゲームを探しているなら、ぜひ候補に入れてください。
レビュアー紹介
マイケル・ケリー(Michael Kelley)
協力・ソロ向けボードゲームを中心に扱う「One Stop Co-op Shop」のレビュアーです。レビューやプレイ動画、ポッドキャストを通して、ゲームの良い点だけでなく、どんな人には合わないかも分かりやすく伝えています。
コージー・ステッカー・ヴィレは奥さんと全キャンペーンを遊び、イベント、資源管理、アクション選択、ステッカー配置、物語のすべてを高く評価しています。

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