本記事では、ボードゲームの「楽しさの本質」をユーモアたっぷりに伝えるYouTubeチャンネル「Actualol」を主宰するジョン・パーキス(Jon Purkis)氏によるレビュー動画「I Almost Wrote Cascadia Off – Here’s Why I Was Wrong」をご紹介します。
軽快なトークと鋭い分析で知られる彼が、当初は「自分には合わない」とまで思っていた『カスカディア』を、なぜ絶賛するに至ったのか。その驚きと納得のレビュー内容をまとめました。
結論:カスカディアは「ソリティア系」の常識を覆す秀作
正直に告白しましょう。初めて『カスカディア』に触れたとき、私はこのゲームを「また出た、個人作業系の退屈なゲームか」と侮っていました。しかし実際にプレイした結果、その偏見が完全な間違いであったことを認めざるを得ませんでした。
『カスカディア』は、驚くほど高い戦略性と柔軟性を備えており、私に最高に“気持ち良いパズル体験”を提供してくれました。今では、パズルゲームに対する認識を変えてくれた傑作だと確信しています。
このゲームはアブストラクト系のゲームとして↓の記事でレビューしています!
ゲームの概要:自然の景観と動物たちの調和を目指す
| 参加人数 | 1~4人 |
| プレイ時間 | 30~45分 |
| 対象年齢 | 14歳から |
| 発売時期 | 2021年~ |
| メカニクス | タイル配置/アブストラクト/パターンビルディング/パズル |
| ゲームデザイン | ランディ・フリン(Randy Flynn) |
プレイヤーはそれぞれ、太平洋岸北西部を模したパーソナルボードに地形タイルと動物トークンを配置していきます。ゲームは毎ターン「地形タイル+動物トークン」のペアを選び、配置。地形のつながりと動物の配置パターンにより得点が決定します。動物のスコアカードは毎回変化するため、ゲームごとに異なる戦略を楽しめるのが魅力です。



私の感想①:ソリティアなのに熱中できる理由
『カスカディア』を遊んで最大の驚きだったのは、「ソリティア形式」なのに、他プレイヤーの行動にこれほど一喜一憂させられる点です。基本的には干渉できないはずなのに、欲しかった動物トークンを誰かに取られたときの悔しさや、地形ボーナスを争う競争など、自然と他者の盤面を意識して熱くなってしまいます。
私の感想②:選択のジレンマと格別の達成感
このゲームでは、常に「欲しいけど条件が合わない」というジレンマに直面します。地形タイルは最高なのに、セットの動物トークンが今は使えなかったり、その逆だったり。だからこそ、ひとつの配置がパズルのように見事にハマった瞬間の快感は格別です。
私はこの感覚を、“一枚の絵を思い通りに描き上げることができたときのような満足感”だと感じています。最適な判断を積み重ねていく感覚が脳にとても心地よく、つい「もう一回」と手が伸びてしまう魔力があります。
私の感想③:失敗を許容する「プランB」の優しさ
多くのパズルゲームは、一度ミスをすると取り返しがつかなくなりがちです。しかし『カスカディア』は、常に別の選択肢(プランB)が存在し、柔軟に戦略を切り替えられる安心感があります。
たとえばサーモンの連鎖を狙っていても、思うようなタイルが出なければ途中で熊のパターンへ。この自由度があるからこそ、プレイヤーは最後まで“やる気”を失わず、次はもっと上手くやろうと再挑戦したくなるのです。脳を優しくマッサージされているような感覚、とでも言いましょうか。
私の感想④:無駄を削ぎ落としたミニマルな美学
何より素晴らしいのが、セットアップの極端なまでの簡単さです。箱からタイルを出してカードを選ぶだけで、瞬時にゲームを開始できる。これは、ルールが複雑化しがちな現代のボードゲームにおいて際立つ美点です。
得点計算もシンプルでありながら、どこにタイルを置くかの悩みどころはしっかり深い。初心者にも経験者にも、等しく極上の満足感を与えてくれる稀有なデザインです。
私の感想⑤:自然と会話が生まれる豊かな交流
『カスカディア』は基本的に黙々と遊べるゲームですが、不思議とプレイ中は「そのタイルが欲しかった!」「綺麗な繋がりだね」といった会話が自然と生まれます。刺々しい緊張感ではなく、穏やかで心地よい交流を生み出す設計なのです。
これこそが、私が当初抱いていた「ソリティア=孤独な作業」という impression を根底から覆した最大の理由だといえるでしょう。
まとめ:控えめな傑作、『カスカディア』の魅力
奇をてらったギミックや、全く新しいメカニクスがあるわけではありません。それなのに、『カスカディア』は「何度でも遊びたい」と思わせる究極の心地よさを備えています。もしあなたが、かつての私のように「パズルなんてどれも同じだ」と思っているなら、ぜひ一度この体験を味わってみてください。脳への心地よい刺激に、きっと驚くはずです。
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