随行者を7枚も引けるようになったのに、出てきたのは騎士3枚、職人3枚、交易商1枚。数は十分なはずなのに、やりたい行動が組めない……。オルレアンでは、こんな袋の偏りが起こります。騎士も職人も序盤には積極的に増やしたい随行者なのが、悩ましいところです。
BGGのStrategyフォーラムでGood評価を集めた序盤分析と、その後の議論から、実際の手番で使える判断を拾いました。序盤に何を残すか、増やした随行者をいつ送り出すか、準備をいつ得点へ切り替えるか。この3点を軸に、基本ゲームの攻略をまとめます。
2ラウンド目の大学は、使えるからといって使わない
まず試したいのは、村で技術タイルを2枚取り、その後に城を使う出だしです。序盤の手順を考える土台として、次の流れを覚えておくと判断しやすくなります。
1ラウンド目は、村で職人を獲得します。パス後に技術タイルを村の農夫マスへ置きましょう。2ラウンド目は、船長と職人で村を使って、もう1枚職人を獲得。パス後に、技術タイルを城の船長マスへ置きます。
ここで迷うのが、村を使った後に残る農夫・職人・交易商です。この3枚で大学を使い、学者を取ることもできます。使える随行者を余らせるより、もう一つ行動したくなりますよね。
ただし、大学に使うと、次の城に必要な農夫と交易商も袋へ戻ります。学者を加えた7枚の袋から引けるのは、まだ4枚。城に必要な組み合わせが、次にそろうとは限りません。
3ラウンド目の城を安定させたいなら、今使える大学を見送り、農夫と交易商を残します。市場に残す、あるいは城に配置して待たせることで、次の抽選に頼る部分を減らせます。城で騎士を獲得すれば、その次のラウンドから引ける枚数を増やせます。目先の行動数を増やすことと、次の大事な行動を確保することは、必ずしも一致しません。
これは唯一の正解ではありません。欲しい場所タイルの獲得競争やイベントによっては、別の動きを優先します。また、技術タイルを置くのはパスした後です。2ラウンド目に取った技術タイルで、そのラウンド中に城を完成させる手順にはできません。
7枚引くために集めた騎士を、3枚とも残す必要はない
引ける枚数を7枚にするために騎士を3枚獲得しても、その後、毎ラウンド3枚の騎士を使うとは限りません。冒頭のような偏りを防ぐには、城を使う計画と一緒に、増えた騎士を公益事業へ送る計画も考えておきます。
ここで大事なのは、騎士を送り出しても、獲得時に進めたトラックは戻らないことです。引ける枚数を増やした成果は残ります。袋から減るのは、その後の行動に使う騎士です。職人を増やして技術タイルを集めた場合も、今後使う枚数を考え直しましょう。
「何色を減らすべきか」で迷ったら、終盤に繰り返したい行動から逆算すると具体的になります。たとえば、移動に3枚、ギルドホールに3枚、技術タイルを置いた場所タイルの行動に1枚。これなら、1ラウンドに使う7枚の内訳を実際のマスで数えられます。
その内訳と、袋に入っている随行者を比べてください。騎士を1枚しか使わない計画なら、3枚抱える理由は薄くなります。反対に、複数の行動で騎士を使うなら、減らしすぎると困ります。学校などの場所タイルによっても必要な構成は変わるので、「騎士は必ず何枚送る」と固定しないことが大切です。
袋を必ず7枚ぴったりにする必要もありません。修道士を少し残して、必要な組み合わせを補う余地もあります。まずは、使い道のない随行者を何枚も抱えたままにしないことから始めましょう。なお、自分の色の印がある初期随行者4枚は、公益事業へ送れません。
3枚目の技術タイルで、準備から得点へ向きを変える
村と城に技術タイルを置いたら、その後の置き場所まで同じ調子で決めないようにします。城は引ける枚数を十分に増やせば、使う機会が減ります。そこからも働き続けるのは、移動や交易所の建設、場所タイルの行動を軽くする技術タイルです。
配置前には、「この行動をあと何回使うか」を数えてみましょう。単純な計算例ですが、1枚分の負担を減らす技術タイルなら、残り2回の行動では延べ2枚分、残り6回なら延べ6枚分の随行者をほかへ回せます。節約できた随行者に別の仕事があるかも、合わせて確認します。
ただし、使用回数だけで序盤の村を否定することもできません。村を軽くしたおかげで、次の技術タイルや場所タイルを早く取れるからです。序盤の配置は次の準備を早め、中盤以降の配置は繰り返し得点する行動を助ける。この違いを意識すると、3枚目以降の候補を絞りやすくなります。
技術タイルを置いたら、袋に残す随行者も見直します。行動に必要な色が変わったのに、袋の構成が以前のままでは、技術で不要になった随行者を引き続けることになります。
交易所をもう1軒建てる前に、発展の倍率を計算する
交易所を建てる計画では、発展レベルも一緒に見ておきます。最終得点のうち、この部分は「交易所の数+市民タイルの数」に発展レベルを掛けて計算するためです。
たとえば、交易所6軒、市民タイル2枚、発展レベル4なら、この部分は32点です。交易所を1軒増やすと4点増えます。一方、発展レベルを5にできれば、同じ8個分に掛かる倍率が上がり、8点増えます。これは比較のための計算例で、フォーラムの対戦結果ではありません。
もちろん、発展レベルを一つ上げるまでに何回行動するかで判断は変わります。発展トラックを1マス進めるたびに倍率が上がるわけではありませんし、交易所を建てるための移動では商品も取れます。単に「8点のほうが大きい」で終わらせず、残りの行動数で比べましょう。
交易所や市民が多いほど、次の発展レベルの価値が上がります。反対に、掛け算する個数が少なければ、倍率だけを急いでも得点は伸びません。「発展は最後にまとめて」と決めず、今の個数と次の倍率までの距離を見て、進める順番を変えていきます。
もう一つ準備する前に、マップで取られるものを見る
技術タイルを増やし、場所タイルを取り、袋を整える。まだ改善できそうなところは、いつまでも見つかります。でも、その間にもマップの商品や交易所を建てたい町は、相手に取られていきます。
準備を続けるか迷ったら、次の移動で取れる商品と、その先で交易所を建てられる町を見てください。相手が先に届きそうなら、準備を一つ増やす利益と、その場所を失う損を比べます。周囲が村や城に集中しているなら、先に移動を始める余地があります。
場所タイルを取るときも同じです。「強い効果か」だけでなく、取った次のラウンドから何回使えるかを考えます。商品を得る効果なら、共通の在庫が残っているかも確認が必要です。使う随行者をこれから集め、さらに技術タイルも必要なら、得点が入るまでにはもう少し時間がかかります。
序盤分析で役立つのは、ゲームを「行動する力を増やす」「得点する仕組みを作る」「それを使って得点する」の3段階で捉える考え方です。全員が同じラウンドに切り替える必要はありません。相手の動きによって、先に得点へ進む価値も変わります。
次のプレイでは、まず2ラウンド目の大学を見送る出だしを試してみてください。そして騎士や職人が増えたら、終盤に使いたい行動のマスを数えて、余る随行者を見つけます。今できることを全部するより、次にしたいことができる状態を残す。そこから考えると、序盤の一手も、袋の整理も、得点への切り替えもつながってきます。
主な参考スレッド
- 最適な初手はあるか?:大学を使う案と、それを見送る返信、技術タイルの配置タイミングの訂正を照合。
- 技術タイル競争は必須か?:袋の構成と、先にマップへ出る判断を参照。
- 引きに左右されにくい序盤手順の分析:序盤の手順と、準備から得点へ進む3段階の考え方を参照。
- 発展トラックは無視できるか?:発展だけを最大にする必要はない、という議論を参照。
- 技術タイルの配置先:技術の使用回数と、騎士・職人を増やしすぎた袋の例を参照。
- 公益事業へ送る随行者の選び方:終盤の行動から袋の構成を逆算する考え方を参照。

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