『指輪物語 旅の仲間:トリックテイキング』長所と短所を解説!

『指輪物語 旅の仲間:トリックテイキング』長所と短所を解説! トリックテイキング

Dice Towerのレビュー「The Fellowship of the Ring: Trick Taking Game Review – One Ring to Trump Them All」をもとに、『指輪物語:旅の仲間 トリックテイキングゲーム』の魅力を整理します。

協力型トリックテイキングに物語の進行を重ねた作品で、章ごとに条件が変わり、遊ぶほど味が出るタイプです。

はくめー
はくめー

指輪物語:旅の仲間 トリックテイキングゲームは、物語の追体験と協力トリテの噛み合わせがかなり良いです。特に作品世界が好きなら、次の章をめくる手が止まりません。

結論

指輪物語:旅の仲間 トリックテイキングゲームは、協力型トリックテイキングに物語の進行をしっかり乗せた完成度の高い作品です。手札の読み合いだけで終わらず、章ごとにキャラクターの目標や新しい仕掛けが増えていくので、遊ぶたびに変化があります。

特に良いのは、テーマの入れ方が無理やりではないところです。キャラクターの役割や勝利条件に、それぞれの立場や物語らしさがきちんと感じられます。ただのトリックテイキングの着せ替えではなく、この題材だから面白い形になっています。

一方で、気軽に1シナリオだけ何度も回す遊び方よりは、キャンペーンを順番に進めていく遊び方に向いています。準備や章の切り替えはそれなりにあります。それでも、この作品世界で協力トリテを遊びたいならかなり有力です。

概要

参加人数1~4人
プレイ時間20分前後
対象年齢10歳から
発売時期2024年~
メカニクストリックテイキング、協力プレイ、ハンドマネージメント
ゲームデザインブライアン・ボーンミュラー
指輪物語:旅の仲間 トリックテイキングゲーム

画像引用元:The Fellowship of the Ring: Trick Taking Game – Office Dog Games A gamer’s best friend

指輪物語:旅の仲間 トリックテイキングゲームは、『指輪物語』の物語をたどりながら進む協力型トリックテイキングゲームです。プレイヤーは各章で登場するキャラクターを受け持ち、それぞれに与えられた条件の達成を全員で目指します。

基本はトリックテイキングで、リードされたスートがあればそれに従い、もっとも強いカードを出した人がトリックを取ります。指輪カードや一つの指輪の特殊効果もあり、普通のトリテとは少し違う手触りがあります。

指輪物語:旅の仲間 トリックテイキングゲーム

ゲームは章ごとに進み、新しいキャラクターや条件、仕掛けが少しずつ加わります。最初はかなり入りやすく、進むにつれて協力の難しさと読み合いが濃くなっていきます。大きな流れとしては、配られた手札を見て役割を選び、その章の条件に合わせて全員で勝ち筋を探していくゲームです。

キャンペーンとして遊ぶのが基本ですが、遊び切った後や単発で遊ぶためのモードも用意されています。物語の進行を楽しみつつ、短時間で濃い協力プレイを味わえるのが特徴です。

感想

物語を追う形がかなりきれいです

このゲームの大きな魅力は、章を進めるごとに『指輪物語』の流れを追っていけるところです。最初に物語の一節や要約を読み、その章に合わせて登場人物や条件が変わっていきます。小さな箱のカードゲームなのに、ちゃんと旅を進めている感じがあります。

しかも、その演出が長すぎません。数ページ読むような重さではなく、次の章に進みたくなるくらいの分量に収まっています。この軽さがあるので、連続で遊びやすいです。

キャラクター目標がテーマと噛み合っています

各キャラクターには、その章で達成したい条件があります。誰かは特定のカードを集めたい、誰かはトリックをできるだけ取らないほうがいい、といった形で役割が変わります。この目標の付け方がかなりうまいです。

機械的に条件を振っている感じよりも、「この人物ならこういう振る舞いになるよね」と思える場面が多いです。新しいキャラクターや仕掛けが出るたびに、どう表現してくるのかを見る楽しさがあります。

トリテとしても入りやすいです

指輪物語:旅の仲間 トリックテイキングゲームは、トリックテイキングに慣れていない人でも入りやすい作りです。最初の章は比較的シンプルで、まずはフォローや勝ち方の感覚を覚えやすくなっています。

そこから少しずつ協力ならではの難しさが増えていきます。あのカードを切ると相手にこの手を強いることになる、という読み合いが出てきて、ゲームの面白さが段階的に濃くなっていきます。成長に合わせて広がる感じが良いです。

同じ協力トリテ『ザ・クルー』に近いけれど、かなり別物です

協力型トリックテイキングという点では、どうしても『ザ・クルー』を思い出します。ただ、遊び心地はかなり違います。こちらは物語と章立てが強く、1回ごとに条件が大きく変わるので、キャンペーンを進める楽しさが前に出ています。

はくめー
はくめー

『ザ・クルー』は↓の記事で詳しくレビューしています!

そのぶん、好きな問題をさっと選んで何度も回すような軽さはやや控えめです。章の切り替え、登場人物の入れ替え、ルールの追加確認など、少し手間はあります。でも、その手間がちゃんと雰囲気や驚きにつながっているので、ここは納得しやすいです。

2人プレイの評価が高いのも強いです

この手のゲームで2人プレイがしっかり機能するのはかなり大きいです。補助の手札の扱い方にも工夫があり、ただ人数を減らしただけではない面白さがあります。遊ぶ相手を集めにくい作品ではないのが嬉しいです。

ソロも用意されていますが、こちらはしっかり遊べる形がある、という印象です。中心はやはり2~4人での協力プレイにあると感じます。

気になるのは準備の細かさです

気になる点を挙げるなら、1章ごとの切り替えが少し細かいことです。物語を読んで、登場人物を見て、条件を確認して、次の章の準備をする流れがあるので、純粋にトリテだけを連続で回したい気分のときには少し重く感じるかもしれません。

ただ、ここを削るとこのゲームらしさも弱くなります。遊びやすさを最優先した作品ではなく、物語の手触りまで含めて楽しむ作品だと思って入ると、かなり満足しやすいです。

指輪物語が好きならかなり有力です

このゲームは、題材に対する関心があるほど響きやすいです。『指輪物語』をまったく知らなくてもルール上は遊べますが、次の章の登場人物や仕掛けを楽しみにめくる感覚は、作品世界が好きなほうがずっと強くなります。

協力型トリックテイキングが好きで、しかも物語の追体験も欲しいなら、かなり相性がいいです。逆に、毎回すぐにシャッフルして単発で回したいタイプなら、少し好みは分かれそうです。それでも、テーマと仕組みの結びつきはかなり見事です。

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この作品は2024年ゴールデンギーク賞受賞作品です。(BoardGameGeekのユーザーによるノミネートと投票で決まる賞)

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