この記事では、Board Game CoのAlex Radliffが「キャントストップ」をレビューした動画の字幕をもとに、ゲームの内容と感想を詳しくご紹介します。

Sid Saxon氏がデザインし1980年頃から存在するこの古典的な名作が、今でも遊ぶ価値があるのかを率直に語ったレビューです。ぜひご覧ください。
結論:一点突破の中毒性。シンプルなのにやめられない名作
キャントストップの評価は5点満点中4点です。長年コレクションに入れ続けているほど気に入っています。
ゲーマーの入門としても、パーティーゲームとしても、継続的に楽しめるゲームとしても優れた一作で、強くおすすめします。ただし、4人プレイは少しおすすめしにくく、2〜3人でのプレイが最適です。
ゲームの概要
| 参加人数 | 2~4人 |
| プレイ時間 | 30分前後 |
| 対象年齢 | 9歳から |
| 発売時期 | 1980年~ |
| メカニクス | ダイスロール/チキンレース/バースト |
| ゲームデザイン | シド・サクソン(Sid Sackson) |
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画像引用元:BoardGameGeek – キャントストップ 画像ページ
キャントストップはSid Saxon氏がデザインした2〜4人用のプッシュユアラックゲームです。

プッシュユアラックとは、成功しているのに、さらに大きな利益や成功を求めて、限度を超えて行動する という意味です。
1980年頃から存在する歴史ある作品で、Eagle-Griffin Gamesをはじめとするさまざまなパブリッシャーから「14社くらい」出版されてきた、まさに古典的な名作です。
ルールは1枚の紙にすべて収まるほどシンプルで、プレイ時間は2人なら約20分、4人では1時間程度かかります。
ゲームの仕組みはとてもシンプルで、ダイスを振ってトラックを上へ進め、3本のトラックを制覇したプレイヤーが勝利します。ただし進める白いコーンは同時に最大3本のトラックまでしか使えず、自分の色のコーンに置き換えることで進捗を確定できます。
バーストすると白いコーンがすべてなくなり、その手番の進捗はすべて失います。端のトラック(2や12)は短いが狙われにくく、中央のトラック(7や8など)は長いが出目の確率が高いという設計が、戦略的な判断を生み出しています。

メカニクス『ダイスロール』は↓の記事で深く考察しています!
感想
タイトルそのものがゲームの本質を表している
このゲームの一番の魅力は、「キャントストップ(やめられない)」というタイトルがそのままゲームの体験を表していることです。
「2のトラックと別のトラックで2マス進んでいて、あと少しで2本クリアできる。でもここで止めてしまえばいいのに、もう1回振りたい……」という衝動が常にあります。
この「もう1回だけ」という感覚がゲーム全体を通じて続き、ひたすら中毒的です。
勝ち負けの状況でプレイスタイルが変わる駆け引き
このゲームで面白いのは、リードしているときと追いかけているときで最適な行動が変わる点です。勝っているときは慎重に止まる判断が正しいですが、相手が勝ちそうなときは多少無茶でも前に進まなければなりません。
「次の手番に相手が勝ってしまう」という場面では、バーストのリスクがあってもとにかく全力で進むしかありません。追い詰められた状況でのギャンブルプレイがゲームに緊迫感と逆転の可能性を生み出しています。
相手をけしかける心理戦が生まれる
このゲームにはもうひとつ面白い側面があります。それは、相手が有利なときに「もう1回振ってみなよ」とあおることです。
トラックの上位にいる相手に「7は出るよ、止まったらもったいない」と言ってバーストを誘う——これが楽しくて、実際に相手が振って成功したときは悔しいし、バーストしたときはスカッとします。プレイを見ているだけでも面白いとさえ感じるほど、テーブル全体で楽しめる体験になっています。
終盤の「バースト地獄」と4人プレイの問題点
このゲームへの唯一の不満点は、4人プレイではおすすめしにくいという点です。理由は二つあります。まず、4人だと自分の手番が回ってくるまでの時間が長くなります。
次に、ゲーム終盤になると多くのトラックが閉鎖されていくため、ダイスを振るたびに使えるトラックがなくてバストするという状況が増え、テンポが失われてしまいます。
3人がベストで、2人でも3人とほぼ同等に楽しめます。4人でも一応遊べますし楽しめる可能性はありますが、4人向けに設計された他のゲームの方がおすすめです。



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