ボドゲレビュー『ジャスト・ワン』感想からお題一覧まで紹介!

ボドゲレビュー『ジャスト・ワン』感想からお題一覧まで紹介! 協力ゲーム

本記事では、「ルールを気にせず楽しむ」をモットーにするイギリス発のボードゲームレビューチャンネル「BoardGameBollocks」によるレビューをもとに、2019年ドイツ年間ボードゲーム大賞(Spiel des Jahres)受賞の協力ワードゲーム『ジャストワン(Just One)』をご紹介します。

BoardGameBollocksはイギリス発の4Kボードゲームレビューチャンネルで、「Still Worth It(今も遊ぶ価値があるか)」というシリーズで過去の名作を再評価する動画を定期的に公開しています。「受賞したからといって関係ない」という口ぶりでありながら、本作を「Yes(遊ぶ価値あり)」と判断した正直な評価が見どころです。

はくめー
はくめー

ドイツ年間ボードゲーム大賞2019受賞! 「人数が多ければ多いほど楽しい」というゲームで、7人で開けたときの盛り上がりは格別です。

結論:今も遊ぶ価値あり——ただしカードを使い切ったら考えどき

「今も遊ぶ価値があるか」という問いへの答えはYesです。特に大人数のときに開けるゲームとして、これ以上シンプルで盛り上がるものはなかなかない。7人いるならこれを開けるべきです。

ただし正直に言うと、カードを使い切ったあとのことを考えておく必要があります。中毒性があって、繰り返し遊んでいるとすぐに見覚えのある単語が増えてきます。拡張もないし、箱の中身は限られています。そこだけは事前に覚悟しておくといいかもしれません。

概要

参加人数3〜7人
プレイ時間20分
対象年齢8歳以上
発売時期2018年
メカニクス協力、ワード連想、クルー制限
ゲームデザインルドヴィク・ルーディ(Ludovic Roudy)、ブルーノ・ソーター(Bruno Sautter)

画像引用元:Yahoo!ショッピング『ジャスト・ワン』商品ページ

ジャストワンは、全員で協力してできるだけ多くの単語を当てることを目指す協力型ワードゲームです。1ゲームで13枚のカードを使い、全員で13ラウンドを通じて得点を積み上げていきます。

各ラウンドでは1人が「推測者」となり、カードを自分には見えないように立てかけます。推測者は1〜5の数字をひとつ選び、カードにはその数字に対応する秘密の単語が書かれています。他のプレイヤーはその単語を見て、推測者が正解できるよう1語のヒントを自分のイーゼル(小さなホワイトボード)に書きます。全員がヒントを書き終えたら一斉に公開しますが、ここで同じ言葉を書いた人のヒントは消去されます。推測者に見せられるのは残ったヒントだけで、それをもとに正解を当てれば全員に1点が入ります。外れた場合は次のカードが1枚捨てられます。

ヒントには制限があります。秘密の単語をそのまま書いたり、異なるスペルで書いたり、同じ語根の言葉(例:prince と princess)を使うことは禁止です。ゲームが終わったら13点満点中何点取れたかを採点表で確認します。最高得点は13点ですが、実際には9〜11点でも十分よく遊べた部類に入ります。

感想

「かぶり消去」ルールが生む絶妙な駆け引き

このゲームで一番うまいと思うのが、同じヒントを書いた人のカードが消えるルールです。これがないとゲームはかなり簡単で、みんなが同じ分かりやすいヒントを書いてしまう。かぶり消去があるから「無難すぎるヒントはかぶるかもしれない」という緊張感が生まれます。

ちょっと独創的なヒントを出して相手のカードと差別化したい——でも変すぎて推測者に伝わらなかったら意味がない。ディクシット(Dixit)に似た「馴染みやすすぎず、変わりすぎない」絶妙なラインを狙う思考が、このゲームの面白さの核心です。

テンポが速く、大人数でも間延びしない

7人まで遊べるゲームでよくある問題は、自分の手番が回ってくるまでの長い待ち時間です。でもジャストワンは全員が毎ラウンドヒントを書くので、手番がないターンがない。7人いても、誰も退屈しません。

ゲーム全体が20分で終わるテンポの良さも、このゲームが「また遊びたい」と思わせる理由のひとつです。コードネームに少し似た雰囲気がありますが、仕組みはまったく違います。コードネームより頭を使わずに笑える、というのが正確な位置づけかもしれません。

気になる点①:得点表がやる気を削ぐ

ゲーム終了後にルールブックの裏面の採点表を見ると、「まずまずでした」「平均的です」「もっとできますか?」といった評価が並んでいます。せっかく楽しい時間を過ごしたのに、締めがこれではちょっと盛り上がりに欠ける。

正直なところ、この得点表は無視して遊んだほうが気持ちよく終われます。「13点中11点取れた!」を自分たちで称え合えばそれで十分です。得点表の存在そのものより、みんなで出し合ったヒントを振り返って笑うほうがよっぽど楽しい締め方です。

気になる点②:テーマのなさ

カードは文字だけで、絵もなければテーマも特にありません。イーゼルも白いプラスチックの塊です。最初の数プレイは気にならないですが、何度も遊ぶと少し味気ない「作業感」が出てきます。ギャラリスト(The Gallerist)みたいな小型の木製イーゼルでもあれば、また違う雰囲気になったかもしれません。

気になる点③:カードの消耗

そしてカードの量の問題。このゲームは中毒性があって何度も遊んでいると、すぐに見慣れた単語ばかりになってしまいます。拡張も出ていない(受賞作なのに意外です)ので、コンテンツの寿命には限界があります。「長く使うツール」というより「何度もプレイして使い倒す消耗品」だと割り切って持つのが正解かもしれません。

お題一覧

内容物として、お題をいくつか抜粋して列挙します。

  1. 恐竜
  2. 黄色
  3. キノコ
  4. ハト
  5. ピカチュウ
  6. シロップ
  7. 象
  8. うろこ
  9. ゼウス
  10. ゴキブリ
  11. 海賊
  12. 休日
  13. 花子
  14. 磁石
  15. フォーク
  16. 天才
  17. ドラキュラ
  18. ライオン
  19. くつした
  20. 金曜日

このように誰でも分かる簡単な単語がお題です。カードは110枚あり、それぞれにお題が5つ書いてあります。

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ABOUT REVIEWER

BoardGameBollocks

「ルールを気にせず楽しむ」をモットーにするイギリス発のボードゲームレビューチャンネル。週1〜2本のペースで4K映像のレビューとプレイスルーを公開。「Still Worth It(今も遊ぶ価値があるか)」シリーズで過去の名作を再評価する動画を定期的に公開しており、スモールワールドやカルカソンヌなどの旧作についても同シリーズで取り上げている。

レビュー担当:BoardGameBollocks

BoardGameBollocks(YouTube / @BoardGameBollocks)

賞の肩書きに左右されない率直な評価スタイルが持ち味。「シュピールデスヤーレス受賞だからといってどうということはない」としながらも、プレイ体験を正直に評価して「Yes」の結論を下した。大人数での盛り上がりを重視するプレイスタイルから、パーティーゲームとしての本質を的確に言語化している。

▶ BoardGameBollocks(YouTubeチャンネル)

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