この記事では、ボードゲーム系YouTubeチャンネルが公開した「ダイスゲームのメカニクスTOP10」動画をもとに、現代のダイスゲームがどれほど多様に進化しているかを詳しくご紹介します。

子どもの頃に遊んでいたサイコロゲームとはまったく別次元の面白さを持つ現代のダイスゲームを、メカニクス別に丁寧に解説した内容です。ぜひご覧ください。
ダイスゲームとは?「サイコロを振る」だけではない広大な世界
ダイスゲームというと、モノポリーや人生ゲームのようにサイコロを振ってマスを進む「ロール&ムーブ」を思い浮かべる人が多いかもしれません。
しかし現代のボードゲームにおいて、ロール&ムーブはほぼ絶滅に近い「時代遅れのメカニクス」となっています。
その一方で、ダイスを使うゲームのジャンルは驚くほど広がり、多様化しています。
たとえば
・ダイスをランダムな数字発生装置として使うもの
・ヤッツィーのように振り直しを重ねるもの
・ダイスを配置する「ダイスプレイスメント」
・ダイスをドラフトするもの
・物理的にダイスを弾いてぶつけ合うもの
現代のダイスゲームは10以上のジャンルに分類できるほど豊かなカテゴリーを形成しています。

「ダイスプレイスメント」のボードゲームは↓の記事でもオススメされています!
ダイスゲームの魅力:メカニクス別に見る現代ダイスゲームの世界
①ロール&ムーブの進化形:マラケシュ
ロール&ムーブというメカニクス自体は古くなりましたが、現代でも生き残っているゲームがあります。その代表として「マラケシュ」があり、こちらは家族向けの手軽な内容ながら、駒が敷いたカーペットの上に止まると相手にお金を払う緊張感があります。
②ランダマイザーとしてのダイス:街コロ
カタンの開拓者たちが「ダイスを振って出た目に応じてリソースが発生する」という仕組みを現代ボードゲームに持ち込みました。その発展形として生まれたのが「街コロ」です。
このゲームでは自分のカードだけでなく対戦相手のカードも発動する可能性があり、どんなダイスの目が出ても何かが起きる「エンジン」を構築していく楽しさがあります。
美しい仕上がりの豪華版も存在し、シンプルながら非常に完成度の高い作品です。
③ヤッツィー系メカニクス:振り直しで目を揃える
ヤッツィーはゲームである以上に、現代ボードゲームにおける「メカニクス」として根付いています。複数回の振り直しを経て特定の目の組み合わせを狙うこのメカニクスは、多くのゲームで実験的に採用されています。
たとえば「ファラオの恩恵」はさまざまな特殊能力と組み合わせた深い探求、「ニンジャ・ダイス」のような個性的なパッケージ、さらに同じヤッツィー系でも各ゲームが独自の工夫を施しており、一括りにはできない多様性があります。
④テイクザット系ダイスゲーム:相手を攻撃する楽しさ
ダイスの結果を使って相手を直接攻撃するテイクザット系のゲームも人気があります。
「キングズゴールド」は美しく彫刻の施された大きなダイスとゴールドコインを使い、コインを奪い合うシンプルかつ意地悪なゲームです。

画像元:https://jellyjellycafe.com/games/kingsgold
「ヘックメック」はバーベキューグリルの上の虫タイルをダイスで奪い合う名作で、ダイスゲームの進化を象徴する一作として高く評価されています。
⑤スコアシート記入系
ダイスを振った結果をシートに記録しながら進むゲームも独自のジャンルを形成しています。
「クイックス」がその代表例として知られています。


参考:Qwixx(NSV公式)
⑥ダイスプレイスメント:ワーカープレイスメントのダイス版
ユーロゲームのワーカープレイスメントをダイスで行うのが「ダイスプレイスメント」です。
ダイスを場所に配置し、出た目の値によって得られるリソースが変わるという仕組みが、通常のワーカープレイスメントにランダム性という新たな層を加えています。
「キングスブルグ(Kingsburg)」はボードに描かれた数字のマスにダイスを置いて対応するリソースを得るゲームです。


画像元:https://www.philibertnet.com/en/don-t-panic-games/148532-kingsburg-3eme-edition-3663411311881.html
⑦協力型ダイスゲーム:ダイスがAIの役割を果たす
協力ゲームとダイスの相性は非常によく、ダイスが「対戦相手としての人工知能」の役割を果たします。
「パンデミック:ザ・キュア」はパンデミックのダイスゲーム版で、大量のカスタムダイスを持ち、もとのゲームと同等かそれ以上の楽しさがあると感じています。


画像元:https://hobbyjapan.co.jp/game/?attachment_id=10663
「Dデイダイス」はノルマンディー上陸作戦をテーマにした協力ダイスゲームで、ビーチごとに異なるミッションが用意され、難易度のバリエーションも豊富です。


画像元:https://hobbyjapan.co.jp/game/?attachment_id=5935
⑧ダイスドラフト:共有プールからダイスを選ぶ
全員が一緒にダイスを振り、共有のプールから自分のダイスを選んで使うのが「ダイスドラフト」です。
「キャッスルダイス」はこのジャンルの代表格で、大量のダイスから資源を選んで建物を建設しますが、やや重くて長い印象もあります。
「ハイド(HIDE)」は選んだダイスが相手の秘密のダイスについての情報を与えるという隠し正体系のゲームで、ダイスドラフトをスパイ活動と組み合わせた非常に独創的な作品です。
「ラスベガス(ラスベガス大通り)」は自分のダイスを振ってカジノに配置し、エリアマジョリティを競うゲームで、手番が速くテンポよく進みながらも相手を妨害する楽しさがあります。
⑨ダイスプールビルディング:デッキ構築のダイス版
ドミニオンに代表されるデッキ構築のダイス版が「ダイスプールビルディング」です。ダイスの結果を使って新しいダイスを購入し、プールを育てていきます。
Tom Laymanデザインの「Quarriors!(クオリアーズ)」と「Roll for the Galaxy(ロールフォーザギャラクシー)」がその代表例です。

画像元:https://jellyjellycafe.com/games/quarriors
「ロールフォーザギャラクシー」は大量のダイスを使うヘビーウェイトな複雑さを持ちながら、プレイ時間は短く、慣れるとスムーズに流れる非常に優れたゲームです。学習コストはありますが、それに見合うだけの価値があります。



「ロール・フォー・ザ・ギャラクシー」は↓の記事で詳しくレビューしています!
⑩変則的なダイスの使い方:物理・カウントダウン・弾き飛ばし
最後に、ダイスを通常とはまったく異なる方法で使うゲームを紹介します。
「ストライク(Dagr Welt der Erde)」はダイスを穴に投げ込んでいく完全な運だけのゲームで、論理的にはそれほど面白くなさそうなのになぜか笑いが止まらない、一種の催眠的な楽しさがあり、4歳の子どもから大人まで一緒に楽しめます。

画像引用元:AndCHILD公式ショップ『ストライク』商品ページ

「ストライク」は↓の記事で詳しくレビューしています!
「キューブクエスト」はダイスを指で弾き飛ばして相手の駒を吹き飛ばすゲームで、これまで見たどんなゲームとも似ていない、非常に馬鹿馬鹿しくて面白い体験が待っています。






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