『トゥー・メニー・ボーンズ/Too Many Bones』レビュー

『トゥー・メニー・ボーンズ/Too Many Bones』レビュー ダイスロール

この記事では、YouTubeチャンネル「Shut Up & Sit Down」によるレビュー動画「Too Many Bones – Shut Up & Sit Down Review」の内容をもとに、協力型冒険ボードゲーム『トゥー・メニー・ボーンズ』の魅力と課題を詳しく紹介します。

動画では、奇抜なコンポーネント、ユニークな戦闘システム、キャラクターの個性、そして価格に対する考察まで、実際のプレイ体験に基づいた率直なレビューが展開されています。

結論:『トゥー・メニー・ボーンズ』は“奇妙で最高に楽しい”冒険ダイスゲーム

『トゥー・メニー・ボーンズ』は、ダイスを使った戦闘とキャラクター育成が融合した協力型RPGボードゲームです。動画では「最も賢くて最もバカなゲーム」と評されており、複雑なルールとランダム性が混在する中で、プレイヤーが自分だけの物語を紡ぐ楽しさが語られています。

価格やルールの煩雑さといった課題はあるものの、それを上回るほどの魅力と没入感があり、“自分へのご褒美”として購入する価値があると締めくくられています。

ゲームの概要

『トゥー・メニー・ボーンズ』では、プレイヤーは「ギアロック」と呼ばれる種族の冒険者となり、仲間とともに“タイラント”と呼ばれる強敵を倒す旅に出ます。プレイ人数は1〜4人で、敵の種類によってプレイ時間は2〜4時間ほど。

各キャラクターは専用のダイスとマウスマット状の個人ボードを持ち、戦闘ではダイスを使って攻撃・防御・スキルを発動します。スキルダイスはキャラクターごとに異なり、育成によって戦闘スタイルが大きく変化します。

画像引用元:Chip Theory Games公式サイト「Too Many Bones」商品ページ

感想

キャラクターの個性と育成の楽しさ

動画では、4人の初期キャラクターが紹介されており、それぞれがまったく異なる戦闘スタイルと役割を持っています。爆弾を作ったり、回復とバフを担当したり、盾で仲間を守ったり、そして狂気と火力を兼ね備えたキャラクターなど個性豊かです。

特に印象的だったのは、失敗を“蓄積”して成功に変えるバックアッププランの仕組み。これは単なるダイスゲームではなく、プレイヤーの判断力とタイミングが試される戦略的な要素です。

初回プレイ後も同じキャラクターを使いたくなるほど、育成の幅と再プレイ性が高いと語られていました。

戦闘の緊張感

戦闘は非常に緊張感があり、敵の能力が強烈かつ予測不能であるため、毎回違った展開になります。また、失敗が物語になるという点も魅力のひとつ。敵に倒されても「次の日に強くなって戻ってくる」など、物語性とゲーム性が見事に融合しています。

ファンタジー世界の魅力と一貫性

動画では「このゲームはファンタジーの魅力を思い出させてくれた」と語られており、世界観の一貫性と演出の細かさが高く評価されています。宝箱を開けるために仲間全員で鍵を探す、という展開はまるで映画のようで、プレイヤーが物語の主人公になれる感覚があります。

価格とコンポーネントの過剰さ

『トゥー・メニー・ボーンズ』は非常に高価なゲームであり、動画では「カードが防弾仕様」「モンスターがポーカーチップ」など、過剰とも言えるコンポーネントの豪華さが紹介されています。これにより価格が跳ね上がっており、「この世界に住むには家賃がかかる」と皮肉られていました。

ただし、手触りや視覚的な満足度は非常に高く、贈り物としても喜ばれると評価されています。廉価版「Undertow」も存在しますが、プレイ人数が限られるため、本作の魅力をフルに味わうにはコアセットが推奨されています。

まとめ:『トゥー・メニー・ボーンズ』は“遊ぶ価値のある混沌”

『トゥー・メニー・ボーンズ』は、複雑で不公平で、でも最高に楽しいという、冒険ボードゲームの理想形とも言える作品です。動画では「勝利が不確かだからこそ、勝てたときの喜びが大きい」と語られており、運と戦略が絶妙に絡み合うゲーム性が魅力です。

また、ルールの多さや曖昧さも“冒険らしさ”として受け入れられるとされており、協力型ゲームだからこそ、柔軟な解釈で進められる点も好印象です。動画では「ルールが分からなくても、みんなで相談して進めればいい」と語られており、初心者には厳しいが、経験者には自由度の高い遊び場となっています。

価格や入手性、ルールの複雑さなど、確かにハードルは高いですが、それでもこのゲームは“自分へのご褒美”や“特別な贈り物”としてふさわしいと締めくくられていました。遊ぶたびに新しい発見があり、仲間との絆が深まる——そんな体験を求める人には、ぜひ一度触れてほしい作品です。

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