この記事では、Dice TowerのTom Vasel氏によるレビュー動画「Sonora Review – with Tom Vasel」の内容をもとに、ユニークな紙ペン系ボードゲーム『ソノラ』の魅力を詳細に紹介します。
動画では、Tom氏が実際にプレイしながら、ゲームの構造や面白さ、そして“フリック&ライト”という新ジャンルの可能性について語っています。
ディスクを弾いて得点エリアに配置し、その結果をスコアシートに記入するという、物理アクションと戦略が融合した作品です。
結論:『ソノラ』は“遊びながら考える”が両立する紙ペンゲームの進化形
Tom Vasel氏のレビューを通して感じたのは、『ソノラ』は紙ペンゲームの枠を超えた体験型ゲームだということです。ディスクを弾くという物理的な操作が加わることで、プレイヤーの感覚や技術が得点に影響するという新しい面白さが生まれています。
一方で、スコアシートの記入部分は非常に戦略的で、4つのエリアそれぞれが異なるミニゲームのような構造になっており、“考える楽しさ”と“動かす楽しさ”が絶妙に融合しています。
ゲームの概要
『ソノラ』は、Pandasaurus Gamesが制作した“フリック&ライト”型の紙ペンゲームです。
プレイヤーは5枚のディスクを持ち、順番にボード上に弾いて配置します。ボードは4つのエリアに分かれており、ディスクがどのエリアに着地したかによって、対応するスコアシートのセクションに記入します。
中央エリアに入ったディスクは任意のエリアに配置できる特典があり、ボーナスゾーンに触れていると得点が倍になるなど、配置の工夫が求められます。
記入するスコアシートは、エリアごとに異なるルールがあり、陣取り・テトリス・ライン構築・三角形形成など、まるで4つのゲームが同時に進行しているような感覚です。
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画像引用元:BoardGameGeek『Sonora』画像ページ
感想
① フリックの楽しさと戦略の深さが両立している
Tom氏は「フリックするのは楽しいけど、得点に直結するのはスコアシート」と語っており、物理アクションと戦略のバランスが絶妙であることが伝わってきました。
ディスクを弾く際には、狙ったエリアに届かないことも多く、運と技術の両方が絡む展開になります。一方で、スコアシートの記入は非常に緻密で、どのエリアに集中するか、どのボーナスを狙うかといった判断が重要になります。
Tom氏は「1〜2エリアに集中して、そこから得たボーナスで他のエリアを補完するのが効果的」と語っており、戦略的な選択が勝敗を左右することが分かります。
② 4つのエリアがそれぞれ異なるゲーム性を持っている
『ソノラ』のスコアシートは、4つのエリアそれぞれが異なるルールで構成されており、まるで4つのミニゲームを同時に遊んでいるような感覚になります。
例えば、トカゲエリアでは陣取り要素があり、早く埋めた人が高得点を得られる仕組み。
キツネエリアではテトリスのような形を描いてサボテンを囲むことで得点。
ワシエリアでは数字を使ってラインを進め、ボーナスや得点を獲得。
ウサギエリアでは三角形を作って囲んだアイコンの得点を狙う。
Tom氏は「どのエリアも独立していて、それぞれが楽しい」と語っており、飽きずに何度も遊べる設計になっていると感じました。
③ コンポーネントの質と使いやすさ
Tom氏は「マーカーが最初から付属していて、スコアシートもラミネート済み」と語っており、すぐに遊べる親切設計が高評価でした。
ボードは箱の上に乗せる構造になっており、収納性も良好。ディスクは少し小さめですが、弾きやすく、物理的な操作感は十分に楽しめるとのこと。
ただし、エリアとアイコンの色分けが分かりづらいという指摘もあり、「ワシのアイコンが青なのに青エリアではない」など、視認性に改善の余地があると感じているようでした。
④ ソロプレイやリプレイ性も充実
『ソノラ』にはソロプレイモードもあり、自分の最高得点を目指して挑戦する楽しさもあります。
Tom氏は「ソロでも十分に楽しめる」と語っており、1人でもじっくり遊べる設計が魅力です。また、4つのエリアの組み合わせや、ディスクの配置によって毎回違った展開になるため、リプレイ性も非常に高いと感じました。
戦略を変えて挑戦することで、何度でも新鮮な気持ちで遊べるのがこのゲームの強みです。
まとめ:『ソノラ』は“弾いて考える”新感覚の紙ペンゲーム
Tom Vasel氏のレビュー動画を通して、『ソノラ』の魅力を改めて実感しました。物理的なフリック操作と、戦略的なスコアシート記入が融合した新しい体験は、紙ペンゲームの可能性を広げるものでした。4つのエリアそれぞれが異なるゲーム性を持ち、毎回違った戦略と展開が楽しめるのが『ソノラ』の最大の魅力です。
Tom氏のレビューでは、「紙ペンゲームに物理アクションを加えることで、まったく新しい体験が生まれた」と語られており、ジャンルの枠を超えた革新性が高く評価されていました。フリックの技術が得点に影響する一方で、スコアシートの記入はじっくり考える必要があり、“直感と論理”の両方が試されるゲームです。
また、コンポーネントの質や収納性、ソロプレイ対応など、遊びやすさと親切設計も光るポイントです。Tom氏は「見た目も美しく、プレイしていて気持ちがいい」と語っており、視覚的にも満足度が高い作品であることが伝わってきました。色分けの分かりづらさなど細かな改善点はあるものの、それを上回る楽しさと新鮮さが『ソノラ』にはあります。
総じて、『ソノラ』は紙ペンゲームの新たな可能性を切り開く一作であり、“考える楽しさ”と“動かす楽しさ”を同時に味わえる稀有な作品です。Tom Vasel氏のレビューを通して、その魅力がより深く伝わってきました。紙ペンゲームが好きな人はもちろん、アクション系が好きな人にもおすすめできる、“ジャンルを超えたボードゲーム体験”をぜひ味わってみてください。
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