今回要約させていただく動画は「How Trick Taking card games work | Top 10 mechanisms」です。

10世紀の中国にまで遡るこの古いゲーム形式が、現代のボードゲームでどのように進化し、どんな仕組みが生まれてきたのかを丁寧に解説していました。
この記事では、動画の内容をもとに、トリックテイキングの定義や面白さを丁寧にまとめていきます。
トリックテイキング(トリテ)とは?

トリックテイキングとは、
1枚ずつカードを出し合い、その中で最も強いカードを出した人が「トリック」を取るという仕組み
のカードゲームです。

ボードゲーマーの間では通称「トリテ」と呼ばれています。
基本的には、最初に出されたカードのスート(マーク)に従ってカードを出し、従えない場合は別のカードを出します。ゲームによっては「切り札」が設定されていて、通常より強い扱いになることもあります。
ただし、現代のトリックテイキングはこの基本ルールをベースにしながら、驚くほど多様なアレンジが加えられています。スートを無視するもの、最後のトリックだけが重要なもの、カードの能力が暴れまわるもの、トリックを取りたくないものなど、同じ「トリックテイキング」とは思えないほど幅広い遊び方が存在します。
トリックテイキング(トリテ)の魅力6選
① シンプルなルールから生まれる深い読み合い
トリックテイキングの魅力は、たった1枚のカードを出すだけなのに、そこに膨大な読み合いが生まれるところです。どのカードを温存し、どのタイミングで勝負に出るか。相手の手札を推測しながら、自分の勝ち筋を探していく感覚がとても心地よいです。
特に、スートを合わせるかどうか、切り札をいつ切るかといった判断は、毎回違う緊張感があります。カードを出すだけのシンプルな行動なのに、そこに戦略がぎゅっと詰まっているのがたまりません。
② ルールの“ひねり”でガラッと変わるプレイ感
“ひねり”で言うと例えば、
・スートを絶対に合わせてはいけない
・最後の1トリックだけが重要
・カードの能力が暴れまわる
・自分のカードが見えない
こうした“ひねり”が加わるだけで、同じトリックテイキングでもまったく違うゲームになります。私はこの「基本は同じなのに、遊び心で無限に広がる」感じがとても好きです。
③ トリックを取りたいゲームと取りたくないゲームの両方がある
トリックテイキングには、トリックを取りたいゲームと、絶対に取りたくないゲームの両方があります。これがまた面白いところです。
例えば、『Black Spy』というゲームでは、特定のカードを取るとマイナス点になります。
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逆に、『Stick’Em』 のように「この色だけは取りたくない」という仕組みもあります。
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「勝つために負ける」「負けるために勝つ」という矛盾した感覚がクセになり、普通のカードゲームとは違う独特の緊張感が生まれます。
④ カードの能力がゲームを劇的に変える
現代のトリックテイキングでは、カードに特殊能力がついていることが多く、これがゲームを一気に派手にします。たとえば『スカルキング』 のように、カード1枚で場の流れがひっくり返ることも珍しくありません。
『スカルキング』は↓の記事でもっと詳しくレビューしています!
私はこの「カード1枚でドラマが生まれる」瞬間が大好きで、能力が噛み合ったときの爽快感はたまりません。
⑤ トリックテイキングは“カードドラフト”にもなる
『本州(Honshu)』のように、トリックテイキングの仕組みを使ってカードドラフトを行うゲームもあります。勝った人から順番にカードを選び、それを自分の場に配置していくタイプです。
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この仕組みは、「トリックテイキング × セットコレクション」という新しい遊び方を生み出していて、非常に現代的な進化だと感じました。
⑥ “登る”タイプのトリックテイキング(クライミングゲーム)
アジアで発展した「クライミングゲーム」というジャンルは、トリックを取るのではなく、手札をいかに早くなくすかを競うタイプです。『ハギス(Haggis)』 のように、強い組み合わせを作って一気にカードを出す爽快感があります。


参考:https://note.com/engames/n/nfe30b74868a0
ヨーロッパのトリックテイキングとは全く違う進化をしていて、同じジャンルとは思えないほどプレイ感が異なります。この幅の広さこそ、トリックテイキングの懐の深さだと感じました。
まとめ:トリックテイキングは“無限に遊べるカードゲームの宝箱”
トリックテイキングは、シンプルなルールをベースに、無限のバリエーションが生まれるジャンルです。スートを合わせるかどうか、トリックを取りたいか取りたくないか、カードの能力をどう使うか、手札をどう読み合うか――。

どれも同じようでいて、遊ぶたびにまったく違う体験が生まれます。動画を見て改めて感じたのは、トリックテイキングは“古くて新しい”ゲームだということです。1000年以上前から続く仕組みなのに、今でも新作がどんどん生まれ、進化し続けています。
これからも、どんな新しいトリックテイキングが登場するのか、とても楽しみです。


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