「キーフラワー」の精神を継承しつつ、もっと軽快に遊べると評されるゲーム『キーフロウ』。本記事では、動画「Key Flow _ Rahdo’s Final Thoughts」を元に、カードドラフト×エンジン構築の魅力をたっぷり解説します。
Rahdo氏の率直な印象と対比しながら、「緊張感よりも心地よさ」を重視したデザインが、実際のプレイでどう映るのかをお伝えします。
結論
『キーフロウ』は、重厚なカードドラフトの深みを残しつつ、手軽なプレイ感を追求した一作です。Keyflowerのようなギリギリの緊張感は薄れるものの、代わりに「流れに乗って次々とリソースを獲得する爽快さ」が味わえます。タイル配置やオークションの困難さを軽減し、誰もがストレスなく楽しめるカードゲームへと昇華しています。
ゲームの概要
『キーフロウ』は、2~5人で遊ぶカードドラフト型のエンジンビルドゲームです。各シーズンごとに手札のカードをドラフトし、自分の前に並べることで資源生産や点数獲得、移動や建物建設など多彩なアクションを実行します。
「キーフラワー」で緊張感を生んでいたオークション要素を省き、ドラフトに集中。ムーブや生産、輸送、配置をカードで繰り返しながら、エンジンを磨き上げ、最終的にもっとも効率的なエンジンを組み上げたプレイヤーが勝利します。
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感想
1. 豊富なドラフトと自由度の広さ
まず驚かされるのは、ドラフトできるカードが豊富な点です。各シーズンには多数のカードが並び、同じ種類の労働者や資源を生むカードでも微妙に能力が異なるため、「どの組み合わせで自分のエンジンを組むか」という選択肢が山のようにあります。
ドラフト後の手札整理はもちろん、不要なカードを資源として活用する仕組みも用意されており、カードドラフトの定番以上の満足度が得られます。
特に2~3人プレイで余裕を持ってドラフトできるため、好きな戦略をじっくり練りたいプレイヤーにはたまりません。
2. 流れに身を任せる体験の軽快さ
キーフラワーと比較して最も大きく変わったのは、「もたつき感」がほぼ消えたことです。オークションによる労働者取り合いで悩む時間がなくなり、ドラフトからカード配置、生産、輸送までの一連の流れがスムーズ。
自分の番にやりたいことが次々に実行できるため、「気づいたら1時間が経っていた」という体験が得られます。
プレイ中の思考時間は短く、手札のパターンを眺めながら自然と次の手が決まる感覚は、まさに「流れに乗る」楽しさそのものです。
3. タイル配置のパズル要素はマイルド
Keyflower特有の厳しいタイル配置パズルも、キーフロウではずいぶんと簡単になっています。左右どちらにでも配置できる汎用性や、必要な労働者を簡単に得られるドラフト構造のおかげで、狭い隙間にピッタリ収めるような緊張感は薄れます。
結果として、パズル的な煩わしさを感じず、自由に村を広げられるのが魅力。タイル配置が苦手な人や、思考中に集中力を失いがちな初心者にも安心です。
4. エンジン構築の爽快感と手軽さ
カードを重ねるごとに自分のエンジンが形を成していく感覚は、まさに本作の醍醐味です。無限にチャンスが用意されているかのようなサイズ感でドラフトが行われるため、終盤に「もっと大きな一手」が生まれやすく、最後の瞬間まで自分の計画を練り直せる安心感があります。
購入したカードを即座に使うか、次のシーズンに温存するかなど、カードの活用タイミングも大きな鍵。
軽快なプレイながら、完成したときの充足感は十分です。
5. リプレイ性と適度なプレイ時間
1ゲームあたりの時間は2~4人で約45~75分程度。キーフラワーの半分程度の時間ながら、ドラフトの自由度とエンジン構築の奥深さを両立しています。
毎回並ぶカードの組み合わせや、拡張を組み合わせることで戦略の幅は無限大。「もう一度!」と思える中毒性があり、リプレイを重ねるほど自分好みの組み合わせを追求できます。
シンプルな流れで繰り返し遊びやすいのも大きな魅力です。
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