“取引の楽しさ”と“他プレイヤーとの程よい関わり”を両立した逸品、『コンコルディア』。本記事では、YouTubeチャンネル「Shut Up & Sit Down」の動画「Concordia – Shut Up & Sit Down Review」をベースに、ゲームの魅力を徹底的に解説します。
シンプルなルールながら深い戦略が光る本作が、なぜ長く愛されるのかを分かりやすくまとめました。
元動画紹介:Shut Up & Sit DownのQuinton Smith氏が語る『コンコルディア』レビュー動画。軽妙なトークでゲームの要点を掴み、遊びたくなるポイントを次々に紹介しています。
結論
『コンコルディア』は、毎ターン少しずつ成長する達成感と、他プレイヤーを邪魔せずに連携できる心地よさが共存する一作です。カードを選び、拠点を広げ、資源を回しながら王道を進める爽快感は、一度味わうと癖になります。家族やライトゲーマーはもちろん、ユーロゲーム経験者にも自信を持っておすすめできます。
ゲームの概要
プレイヤーは古代ローマの商人となり、手持ちのカードで移動・建築・交易などアクションを行い、勝利点を集めます。手札から1枚を選ぶだけの簡単ルール。資源はワーカーが設置された拠点で獲得し、手に入れたカードは捨て札から再利用できる仕組みです。ゲームはカードか建物が尽きるか、全員がアクションを使い切ると終了し、得点計算で勝者を決めます。



感想
1. シンプルさと教えやすさ
『コンコルディア』のルールブックはわずかA3一枚に収まるほど簡潔です。「カードを1枚出す→効果を解決する」という基本を覚えれば良く、初プレイでも10分ほどで流れを把握できます。
複雑な例外や特別なフェーズがないため、教える側も混乱せずに説明でき、ゲーマー同士はもちろん、家族や友人にもすぐに広められる点が大きな魅力です。
2. 戦略の深さと選択の自由
手札構成や拠点の配置は毎ゲーム変わり、「どの神の祝福(カード)を集めるか」「どの都市に交易所を建てるか」など無数の選択肢があります。
例えば総督カードで資源を得る一方、同じ行動を他人も享受するリスクを承知で使うか、自分だけの利益を優先するか。その”二択”が生む駆け引きは奥深く、じっくり考えて先を読む楽しさが絶えません。
3. ポジティブなインタラクション
従来のユーロゲームにある「妨害」ではなく、他人の活躍が自分の利益にもなる仕組みが秀逸です。総督や護民官を使うと同じ地域の全員が恩恵を受け、交易所を建てると他人の建築機会も広がります。
対戦相手を出し抜くより、“みんなで盛り上がる”感覚が強く、卓全体が一体感を持って進む心地よさがあります。
4. リプレイ性と拡張の楽しみ
初期版マップのほか、「ブリタニア」「サルサ」など多彩な拡張が用意されています。地図の形や資源配置、ドラフトできるフォーラムタイルが変わることで、勝ち筋や攻めどころが大きく異なるのは圧巻。
特に「サルサ」の塩エリアや「ブリタニア」の小型マップは、新鮮な緊張感をもたらし、何度遊んでも新たな学びが得られます。
5. ゲームテンポとエンディングの熱気
全ラウンドでプレイヤーが同じ回数手番を持ち、最後の得点計算まで順位が分からない構造は秀逸です。「残り1枚のカードを取るか」「全員でラストアクションをどう使うか」という緊張感は、終盤の盛り上がりを最大化。
ラウンドごとに得点機会が用意され、最後まで諦めずに戦える一本です。
このゲームは↓の記事でオススメなボドゲに選ばれています!
コメント