トップ級のトリテ!【キャット・イン・ザ・ボックス】ガチ勢レビュー

トップ級のトリテ!【キャット・イン・ザ・ボックス】ガチ勢レビュー トリックテイキング

この記事では、人気ボードゲーム系YouTubeチャンネル「Dice Tower」のTom Vaselによるレビュー動画「Cat in the Box Review」を要約し、日本語で紹介します。

「キャット・イン・ザ・ボックス」は量子力学をテーマにしたトリックテイキングゲームであり、シュレディンガーの猫の発想を取り入れたユニークな作品です。この記事では動画の内容をもとに、ゲームの概要とTom Vaselが語った感想を詳しく紹介していきます。

結論

「キャット・イン・ザ・ボックス」は、数あるトリックテイキングゲームの中でも非常に独創的かつ奥深い作品です。Tom Vaselは「この数年間でプレイした中で最高のトリックテイキングゲームの一つ」と高く評価しており、『ザ・クルー』という名作を除けば、間違いなくトップクラスに位置づけられると断言しています。

ルール自体はシンプルですが、プレイヤーの選択や心理戦が強く問われる設計で、遊べば遊ぶほど味わいが深まるゲームだと述べています。

ゲームの概要

「キャット・イン・ザ・ボックス」は、一見すると普通のトリックテイキングの形式をとりながらも、最大の特徴はカードの色をプレイヤーが宣言して決めるという点にあります。すべてのカードは黒一色ですが、プレイヤーはカードを出す際に「これは緑の6」と宣言することで、その瞬間にカードが色を持つのです。

ただし、同じ色・同じ数字は一度しか場に出せないため、ボード上で「6の緑はもう使用済み」と記録され、他のプレイヤーはその組み合わせを再び選ぶことができません。また、途中で「自分にはもう黄色はない」と宣言することもできますが、それは以降のラウンド全体で黄色を使えなくなることを意味します。この仕組みによって、各プレイヤーは自らの行動に縛りを課しつつ、他者の選択も大きく制約することになります。

さらに、勝ち数(トリック数)の予測や、予測が的中した際に得られるボーナス点などもあり、単なるトリックテイキングにとどまらない工夫が凝らされています。ただし、もしプレイヤーが出せるカードを失い「パラドックス」が発生すると、その時点でラウンドが強制終了するという大胆なルールも特徴的です。

※公式サイトである ホビージャパン公式ページより引用しています。画像の著作権は権利元に帰属します。

ゲームの独創性と面白さ

Tom Vaselが最も強調していたのは、このゲームの発想のユニークさです。普通のトリックテイキングゲームでは「手札に何色が何枚ある」と明確に把握できますが、このゲームでは宣言によって色が決まるため、可能性が常に揺らいでいます。

プレイヤーが「もう赤は出せません」と言った瞬間から、その人は本当に赤を使えなくなり、まるで自分の発言に縛られていくかのようです。この仕掛けが非常に面白く、心理的な駆け引きを生み出しています。

また、ゲームを進める中でしばしば「パラドックス」が発生する点も魅力の一つです。Vaselは「多くのプレイでパラドックスが発生した」と述べており、それが予想外の展開を生み、盛り上がりにつながると評価しています。

勝ち数の予測が当たればボーナス点がもらえますが、パラドックスを起こしてしまえば大きな失点になるため、最後まで緊張感を持ってプレイする必要があります。

コンポーネントと遊びやすさ

コンポーネントについては、カードは猫のイラストが描かれたシンプルなデザインで、小箱に収まるコンパクトさも評価されています。ただし、カード品質は「普通」レベルで、トリックテイキングに多用するためスリーブ推奨と述べています。

また、透明のトークンは背景色が透けて見にくいことがあり、「不透明の方が良かった」と指摘していました。

とはいえ、ゲームの遊びやすさ自体は高く、ルールも覚えやすいため、初めての人でも比較的入りやすいと評価しています。

他のトリックテイキングゲームとの比較

Tom Vaselは「キャット・イン・ザ・ボックス」を、近年のトリックテイキングゲームの中で最高レベルに位置づけています。特に『ザ・クルー』という名作が存在するため「それを除けばベスト」と語っていました。つまり、本作は『ザ・クルー』と並び称されるほどの完成度を持つ作品だと評価されているのです。

また、ゲームにはエリアマジョリティ的な要素も含まれていると述べており、ボード上で自分のトークンがつながることでボーナス点が得られる仕組みが、トリックテイキングに新たな戦略性を加えています。この点は、他のゲームとの差別化要素として強く印象に残ったようです。

まとめ

「キャット・イン・ザ・ボックス」は、単なるアイデア勝負ではなく、繰り返し遊ぶことで深みが増すゲームです。宣言による自己制約、パラドックスによる緊張感、そして予測と得点のバランスが絶妙に組み合わさっています。

Tom Vaselが「何度も遊びたくなる」と語った通り、このゲームは繰り返しプレイしても飽きない魅力を持っています。

もしトリックテイキングゲームが好きなら、ぜひチェックしてほしい一作です。

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