テンポの良いテラフォ!『アレス・エクスペディション』徹底レビュー

テンポの良いテラフォ!『アレス・エクスペディション』徹底レビュー ハンドマネジメント

この記事では、ボードゲームレビュー番組「The Dice Tower」の動画「The 4 Squares Review – Terraforming Mars: Ares Expedition」をもとに、アレス・エクスペディションの魅力と遊び心地を徹底的に紹介します。

動画では4人のレビュアーが実際にプレイした感想を語り合い、ゲームの特徴やテンポ、遊びやすさ、そしてテラフォーミング・マーズとの違いについて深く掘り下げていました。

本記事では、その内容を分かりやすくまとめてレビューしていきます。

結論:「テンポの良さ」と「戦略の幅」を両立した完成度の高いカードゲーム版テラフォーミング

アレス・エクスペディションは、テラフォーミング・マーズの魅力をしっかり残しつつ、プレイ時間を短縮し、テンポを大幅に改善した作品です。カード主体の構造により、ゲームの流れが非常にスムーズで、常に自分の手番が続いているような感覚があります。さらに、巨大なカードデッキによる多様性があり、毎回違う戦略を試せる点も魅力です。

一方で、盤面の視認性やスコアトラックの扱いにくさなど、物理的な部分に弱点もあります。しかし、それを補って余りあるほど、ゲーム体験そのものは快適で、私はテラフォーミング・マーズ本体よりもこちらを選びたくなるほどです。

概要

参加人数1~4人
プレイ時間45~60分
対象年齢14歳から
発売時期2021年~
メカニクス ハンドマネジメント/アクション事前決定/プレイヤー別固有能力
ゲームデザイン シドニー・エンゲルスタイン(Sydney Engelstein)/ジェイコブ・フリゼリウス(Jacob Fryxelius)/ニック・リトル(Nick Little)

アレス・エクスペディションは、テラフォーミング・マーズの世界観をベースにしたカードゲームです。火星の酸素・温度・海洋を整え、環境を改善しながら、自分の企業を発展させていきます。ゲームはフェイズカードを使った同時選択方式で進行し、全員が選んだフェイズがまとめて実行されます。選んだプレイヤーだけがボーナスを得られるため、他プレイヤーの行動を読みながらフェイズを選ぶ駆け引きが生まれます。

カードには「緑(生産)」「青(能力)」「赤(イベント)」の3種類があり、これらを組み合わせて自分のエンジンを構築していきます。巨大なデッキによる多様性があり、毎回違う戦略が生まれるのが特徴です。

引用元:テラフォーミング・マーズ:アレス・エクスペディション(FryxGames 公式)

感想

テンポの良さが抜群で、常にゲームに参加している感覚がある

アレス・エクスペディションを遊んでまず感じたのは、とにかくテンポが良いということです。フェイズカードを同時に選び、全員がそのフェイズを実行するため、待ち時間がほとんどありません。自分の番を待つというより、常にゲームに関わっている感覚があります。

特に、フェイズ選択の読み合いが楽しく、「誰かが生産を選んでくれるだろう」「今回は自分が建設フェイズを選んでボーナスを取りにいこう」といった判断が毎ラウンド生まれます。これはレース・フォー・ザ・ギャラクシーのシステムに近いですが、アレス・エクスペディションではよりカジュアルで扱いやすく、複雑さが抑えられています。

また、カードの効果が分かりやすく、テキストとアイコンが併記されているため、処理に迷うことが少ないのもテンポの良さに貢献しています。

巨大デッキによる戦略の多様性が魅力で、毎回違うプレイ感になる

アレス・エクスペディションのカードデッキは非常に大きく、毎回引くカードが大きく異なります。そのため、毎回違う戦略を試せるのが大きな魅力です。

あるゲームでは熱生産に特化し、別のゲームでは植物を中心に酸素を上げる戦略を取ることもできます。また、青カードの能力を軸にしたコンボ構築も楽しく、カードを出すたびに自分のエンジンが強くなっていく感覚があります。

特に印象的なのは、カードの組み合わせによって「この戦略は今回だけのものだ」と感じられる点です。テラフォーミング・マーズ本体にも同じ魅力がありますが、アレス・エクスペディションでは処理が軽く、よりスピーディにその楽しさを味わえます。

テラフォーミング・マーズの魅力を残しつつ、煩雑さを大幅に削減している

アレス・エクスペディションは、テラフォーミング・マーズの魅力をしっかり残しつつ、煩雑な部分を大胆に削っています。特に、盤面の都市配置やタイルの位置取りといった要素がなくなり、カードプレイに集中できるようになっています。

その結果、ゲームの本質である「エンジン構築」と「環境改善」の楽しさがより際立ち、プレイ時間も短縮されています。私はテラフォーミング・マーズも好きですが、アレス・エクスペディションの方が気軽に遊べるため、こちらを選ぶ機会が増えました。

一方で、物理コンポーネントには改善の余地がある

ゲーム体験そのものは素晴らしいのですが、物理的な部分にはいくつか気になる点があります。特に、スコアトラックの狭さと視認性の悪さは気になりました。複数のプレイヤーが同じマスに乗ると見づらく、誤って動かしてしまうこともあります。

また、海洋タイルをめくる処理がやや煩雑で、タイルの位置に意味がないため、カード化しても良かったのではと感じました。ただし、これらはゲームの本質的な楽しさを損なうほどではなく、プレイに慣れれば気にならなくなる部分でもあります。

戦略よりも“戦術”が重要で、状況に応じた柔軟な判断が求められる

アレス・エクスペディションは、長期的な戦略よりも、その場その場で最適な判断をする戦術性が強いゲームです。巨大なデッキからどのカードが来るかは予測できず、引いたカードに合わせて柔軟に方向転換する必要があります。

私はこの「戦術性の高さ」がとても気に入っています。毎回違う状況に対応しながら、自分のエンジンをどう強化していくかを考えるのは非常に楽しく、プレイごとに新鮮な体験が得られます。

総評:アレス・エクスペディションは“軽快なテラフォーミング”を求める人に最適な一作

アレス・エクスペディションは、テラフォーミング・マーズの魅力を残しつつ、テンポの良さと遊びやすさを大幅に向上させた作品です。カード主体の構造により、エンジン構築の楽しさがより際立ち、毎回違う戦略を試せるリプレイ性の高さも魅力です。

物理的なコンポーネントに改善の余地はあるものの、ゲーム体験そのものは非常に優れており、私は今後もアレス・エクスペディションを中心に遊んでいきたいと感じました。テラフォーミング・マーズが好きな人はもちろん、カードゲームが好きな人にも強くおすすめできる一作です。

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