「日本へ行こう!」レビュー:旅行気分を満喫できる旅程構築ゲームの傑作
旅好きなあなたに贈る、まるで日本一周をしているかのような体験ができるボードゲーム「日本へ行こう!」。
手軽なルールと奥深い戦略性を兼ね備えた本作は、カジュアルゲーマーからコアゲーマーまで幅広く楽しめる内容となっています。本記事では、実際に遊んだ感想とともに、ゲームの魅力を徹底的にレビューしていきます。
結論:見た目だけじゃない、何度も遊びたくなる完成度
「日本へ行こう!」は、見た目の美しさとテーマ性の高さだけでなく、戦略性と満足感がしっかりと設計された秀逸なカードドラフトゲームです。旅程を組み立てる感覚と実際のプレイがシームレスに結びついており、テーマとメカニクスの融合が素晴らしいと感じました。初プレイからしっかりと楽しめ、何度もリプレイしたくなる中毒性の高さも魅力です。
ゲームの概要:6日間の日本旅行を計画して楽しむ
プレイヤーは6日間の旅程をカードで組み立て、日本を満喫する旅を模擬体験します。各ラウンドでは京都・東京の2つの山札からカードをドラフトし、各曜日のスロットに配置。カードには食事、観光、ショッピング、自然体験などさまざまなアクティビティが描かれており、マークを組み合わせることで得点を最大化していきます。
曜日ごとの計画を最適化しながら、都市移動に必要な列車トークンやボーナス獲得も重要な戦略要素になります。

※画像引用元:Kickstarter公式プロジェクトページ
感想:圧倒的テーマ没入感と軽快なプレイ感が魅力
旅行好きならたまらないテーマ性
「日本へ行こう!」は、テーマが単なる装飾で終わらず、プレイ全体を通して旅をしている感覚を強く感じられる稀有なゲームです。桜を見に行ったり、お寺を訪れたり、アニメショップを巡ったりといった具体的なアクティビティが描かれたカードを眺めていると、まるでガイドブックをめくっているような気分にさえなります。
実際に日本旅行を計画している人にとっては、最高の予習ツールになるかもしれません。
カードドラフトが生むパズル的な面白さ
本作の中核となるのはカードドラフトです。カードの配置には制限があり、曜日ごとに3枚まで、順番の入れ替えも可能なため、パズル的な思考が要求されます。「ここにこのカードを置けばコンボが決まる」「あえてこのカードを先に捨てて引き直して…」など、
戦略性は高めですがプレイ感は非常に軽やかです。インタラクションは控えめで、自分の旅に集中できる点もポイントです。
初心者でも安心なルール構成
ドラフトの流れはフェーズごとに若干異なりますが、毎ラウンド丁寧に説明すれば初心者でも問題ありません。むしろ、一度プレイすればすぐに飲み込める簡潔さがあり、説明より実践で理解していくスタイルが向いているゲームだと感じました。
ルールブックやボードのガイドも明確で、ゲームの進行に迷うことはほとんどありません。
豪華版の物理的満足度が高い
今回プレイしたのはKickstarterの豪華版。木製トークン、専用バッグ、さらには磁器の小鉢まで付属し、物理的な満足度も非常に高いです。特に、旅先の風情を感じさせるコンポーネントは、このゲームの世界観を強化するのに大いに貢献しています。もちろん、通常版でも十分に楽しめる内容です。
まとめ:「日本旅行×カードドラフト」の新たな境地
「日本へ行こう!」は、旅行をテーマにしながらも、しっかりと戦略的なゲーム体験を提供してくれる傑作ボードゲームです。旅行好きにはもちろん、ドラフトやエンジン構築が好きな中級者以上のプレイヤーにも強くおすすめできます。今後「Let’s Go!」シリーズとして他国版が出ても不思議ではない、完成度の高い作品です。
※記事内の画像はKickstarter「日本へ行こう!」のページより引用。
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