ボドゲレビュー『ペインドザローズ』不思議の国のアリス×協力推理

ボドゲレビュー『ペインドザローズ』不思議の国のアリス×協力推理 タイル配置

この記事では、ボードゲームレビュー動画「Paint The Roses Review – Deduction Or Death」をもとに、協力型ロジックゲーム『ペイントザローズ』の魅力と難しさを徹底的に紹介します。

動画では、基本ゲームの仕組みから、上級者向けのモジュール、そしてゲームの良い点・悪い点まで、非常に丁寧に語られていました。本記事では、その内容をもとに要約レビューを書いていきます。

結論:美しい推理ゲームだが、基本ゲームは単調になりやすく、モジュール込みで真価を発揮する

『ペイントザローズ』は、協力しながら推理を進めるゲームとして非常に魅力的です。タイルを置くたびに情報が増え、他プレイヤーの行動から推理を深めていく感覚はとても楽しく、ロジックゲームとしての手応えもあります。しかし、基本ゲームだけでは展開が似通いやすく、数回遊ぶと新鮮味が薄れてしまう印象がありました。

一方で、モジュール(拡張要素)を加えるとゲームは一気に化けます。難易度調整、追加の目標、キャラクターごとの特殊効果などが加わることで、毎回違うパズルを解いているような感覚になり、繰り返し遊びたくなる深みが生まれます。このゲームはモジュール込みでこそ本領を発揮する作品だと感じました。

概要

参加人数2~5人
プレイ時間40~50分
対象年齢11歳から
発売時期2018年~
メカニクス タイル配置/協力プレイ/パターン認識/推理/パズル
ゲームデザイン ベン・ゴールドマン(Ben Goldman)

プレイヤーは庭師となり、女王の「気まぐれカード」を推理しながら庭を完成させることを目指します。各プレイヤーは「色と色」「形と形」「色と形」などの条件が書かれたウィムカードを持ち、その条件に一致するタイル配置が行われたときにキューブを置きます。

手番では、温室からタイルを1枚選び、庭の好きな場所に配置します。その際、隣接するタイルとの組み合わせが自分の気まぐれカードに一致していればキューブを置きます。他のプレイヤーも同様に、自分の気まぐれカードに一致していればキューブを置きます。

タイル配置後、プレイヤー全員で誰か1人のウィムカードを推理します。正解すればプレイヤー側が前進し、間違えると女王が倍速で迫ってきます。庭が完成する前に女王に追いつかれると敗北です。

引用元:Jelly2Games「Paint the Roses」

感想

推理の手応えがしっかりあり、協力ゲームとしての楽しさも強い

このゲームの魅力は、なんといっても推理の手応えです。タイルを置くたびに情報が増え、他プレイヤーのキューブの置き方から「何が一致したのか」「何が一致しなかったのか」を読み取っていく過程はとても楽しいです。

特に、“置かなかったタイル”から推理するという要素が面白く、プレイヤーの選択そのものが情報になります。「なぜそのタイルを選ばなかったのか」「なぜその位置に置いたのか」など、行動の裏側にある意図を読み取ることで、推理が一気に深まります。

また、協力ゲームとしての一体感も強く、全員で「どのカードを推理するか」「どのタイルを置くべきか」を相談しながら進める時間はとても楽しいです。難易度の異なる気まぐれカード(簡単・普通・難しい)が用意されているため、プレイヤーの経験値に合わせて調整できる点も良いところです。

女王の追跡システムが緊張感を生むが、終盤の一撃死が重すぎる

女王がプレイヤーを追いかけてくるシステムは、ゲーム全体に強い緊張感を与えています。序盤はゆっくり追ってくるものの、ウサギの位置を越えるたびに加速し、終盤には一気に距離を詰めてきます。

ただし、このシステムには弱点もあります。終盤になると、1回の推理ミスで10マス以上進まれて即敗北という状況が起こりやすく、せっかく積み上げた推理が一瞬で無駄になることがあります。これは正直かなり重いペナルティで、ゲームの爽快感を削いでしまう場面もありました。

基本ゲームは単調になりやすく、数回で飽きが来る

基本ゲームはシンプルで遊びやすい反面、展開が似通いやすいという弱点があります。タイルを置き、推理し、前進する。この流れが毎回ほぼ同じで、プレイを重ねるほど新鮮味が薄れていきます。

推理ゲームとしての構造はしっかりしているものの、ゲームの変化が少ないため、3〜4回遊ぶと「また同じ展開だな」と感じてしまいました。

モジュールを加えるとゲームが一気に化ける

しかし、モジュール(拡張要素)を加えると話はまったく変わります。キャラクターごとの特殊効果、追加の目標、変化する女王の行動などが加わることで、毎回違うパズルを解いているような感覚になり、ゲームの深みが一気に増します。

特に、チェシャ猫やマッドハッターなどのキャラクターが加わると、タイルの入れ替えや特殊アクションが可能になり、推理の幅が大きく広がります。これにより、基本ゲームでは感じられなかった戦略性が生まれ、繰り返し遊びたくなる魅力が出てきます。

このゲームはモジュール込みでこそ真価を発揮する作品だと強く感じました。逆に言えば、モジュールなしでは物足りなさが残る作品でもあります。

プレイヤー間のスキル差が出やすく、気を使う場面もある

推理ゲームである以上、どうしてもプレイヤー間のスキル差が出ます。経験者は「置かなかったタイルの意味」まで読み取れる一方、初心者はそこまで考えが及ばず、情報の取りこぼしが起こりやすいです。

協力ゲームなので助け合いはできますが、経験者が先回りして答えを導いてしまうと、初心者が置いてけぼりになる場面もあり、バランスを取るのが難しいと感じました。

総評:モジュール込みなら強くおすすめ、基本ゲームだけならやや物足りない

『ペイントザローズ』は、推理ゲームとしての魅力と協力ゲームとしての一体感を兼ね備えた作品です。しかし、基本ゲームだけでは単調さが目立ち、長く遊ぶには物足りなさが残ります。

一方で、モジュールを加えるとゲームは一気に深みを増し、毎回違うパズルを解く楽しさが生まれます。モジュール込みなら間違いなくおすすめできる作品であり、推理ゲーム好きならぜひ試してほしい一作です。

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