ボドゲガチ勢の評価は?『世界の七不思議:建築家たち』詳細レビュー!
『世界の七不思議:建築家たち』は、名作『世界の七不思議』の流れを汲みつつ、よりシンプルでスピーディに楽しめる設計となったファミリー向けカードゲームです。本記事では、Tom Vaselファミリーによるレビューをもとに、そのプレイ感や魅力、ゲームとしての完成度を詳しくご紹介します。
ゲーム概要:世界遺産をみんなでスピーディに建設
プレイヤーは各自異なる「世界の七不思議」を担当し、カードを使って資源を集め、ワンダー(遺産)のパーツを順に建設していきます。
毎ターン、場に並んだ3枚の山札から1枚を選んで獲得し、資源を蓄えたり、科学、軍事、勝利点カードを使って得点を伸ばします。誰かが自分のワンダーを完成させた時点でゲーム終了。得点が最も高いプレイヤーが勝利します。
レビュー①:圧倒的なセットアップのしやすさと整理整頓性
Tom Vaselファミリーはまず、パッケージの収納性と整理された構成に感銘を受けています。各文明ごとに専用のケースとカードホルダーが用意され、箱への収納も驚くほどスムーズ。「誰でも簡単に準備できるし、片付けもラク」という点は、ファミリーゲームとして極めて重要なポイントです。
レビュー②:手軽なのに戦略的な選択肢が楽しい
ゲームの核となるのは、毎ターン3つのカード選択肢から1つを選ぶシンプルな選択です。ただし、それぞれのカードは資源、科学、軍事、勝利点などの役割が異なるため、どの方向に進むかはプレイヤー次第。
RubyとVioletは「科学カードによって得られる進歩トークンが非常に強力」「猫トークンで山札を事前に確認できるのが戦略的」と語り、特に科学をめぐる選択に魅力を感じた様子でした。
レビュー③:文明ごとの個性がちょうど良いアクセントに
『世界の七不思議:建築家たち』では、選ぶ文明によってワンダーの形状や特殊能力が異なります。ただし、その差は非常に控えめで、「ゲームバランスを損なわずに多様性を楽しめる絶妙な調整」がなされています。
Tomは「文明の違いはほんのわずかだが、それでも次は違うワンダーを使ってみたいと思わせる工夫がある」と述べており、リプレイ性の高め方として非常に好印象でした。
レビュー④:軽快な軍事システムとインタラクション
軍事カードによる対戦相手とのシールド比較もゲームのアクセントになっています。特定のカードを出すことで「戦争」が発動し、隣接プレイヤーと戦力を比較して得点トークンを獲得するという仕組みです。
「ラッパのアイコンを出すたびに口でトランペット音を鳴らすルール」が公式で存在しており、遊び心と没入感を高めるユーモアある演出にも言及されていました。
レビュー⑤:誰でもすぐに遊べて、何度でもやりたくなる
Tomは「1プレイ30分以内で終わり、すぐに次のゲームを始めたくなる」と繰り返し強調しています。
ゲームのシンプルさ、スピード感、程よい戦略性がすべて噛み合っており、「ゲーマーでもライト層でも一緒に楽しめる奇跡のバランス」と総評しました。
また、初めて遊ぶ人でもルール説明が数分で済むため、「初心者をゲームの世界に引き込む入り口として理想的な一作」とも評価されています。
総合評価:ファミリーゲームとして完璧な仕上がり
Tom Vaselと娘たちは口を揃えて8/10という高評価をつけました。
「軽いのに満足感があり、テンポも抜群。アートも魅力的で、収納まで考え抜かれている」など、ほぼすべての面で高水準の完成度を誇る作品です。
「ゲーマーズゲームを求める層には物足りないが、“ちょうどいい”を極めた稀有な作品」という結論に至っています。
まとめ:
『世界の七不思議:建築家たち』は、ボードゲーム初心者やファミリー層にとってまさに理想的な入門ゲームです。簡単なルールとテンポの良い展開、そして文明ごとの微妙な差異がリプレイ性を支え、何度でも遊びたくなる魅力にあふれています。
軽量ゲームでありながら“満足感のある1プレイ”を提供するこの作品は、ボードゲーム棚にぜひ1本加えておきたい逸品です。
この記事は、YouTubeチャンネル「The Dice Tower」による動画『Vasel Family Reviews: 7 Wonders: Architects』の内容をもとに構成・要約しています。
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