皆さん、こんにちは!いよいよ夏本番、外は暑いですね。こんな日は、クーラーの効いた涼しい部屋でボードゲーム三昧はいかがでしょうか?
今回は、世界最大のボードゲームコミュニティ「BoardGameGeek」の公式YouTubeチャンネル「Best of BoardGameGeek」の最新エピソードから、ボードゲーム業界のホットな話題をたっぷりご紹介します。司会のニックとマイク、マーフィー兄弟が、今月の人気ゲームやニュースを詳しく解説してくれていますよ!
- 主要ボードゲームコンベンションのプレビューリストから新作をチェック!
- ドイツのボードゲーム大賞「Spiel des Jahres」のノミネート作品が発表!
- 今、世界中で話題沸騰中のボードゲーム「ホットネス」トップ10を徹底解説!
- 今月最もプレイされたゲームランキングにも注目!
- マーフィー兄弟の個人的なおすすめボードゲームもご紹介!
- ボードゲーム業界の最新ニュース
- 今月の「ホットネス」!人気ゲームトップ10を深掘り
- 10位:Pergola(ペルゴラ)
- 9位:Deep Regrets(ディープ・リグレッツ)
- 8位:Deckers(デッカーズ)
- 7位:Flip Seven(フリップ・セブン)
- 6位:Inish(イニッシュ)
- 5位:Tomb Raider: The Crypt of Kronos(トゥームレイダー:クロノスの地下室)
- 4位:SETI: The Search(セティ:ザ・サーチ)
- 3位:Transgalactica(トランスギャラクティカ)
- 2位:Conquest of Paradise(コンクエスト・オブ・パラダイス)
- 1位:Lord of the Rings: The Fate of the Fellowship(ロード・オブ・ザ・リング:旅の仲間の運命)
- 今月最もプレイされたゲームランキング
- マーフィー兄弟の個人的なおすすめ「Murf Picks」
- 今月のお気に入りゲーム
- まとめ
ボードゲーム業界の最新ニュース
まずは、ボードゲーム業界の注目ニュースから見ていきましょう。
主要コンベンションのプレビューリストは要チェック!
BoardGameGeekの魅力的な機能の一つが、主要なボードゲームコンベンションに先立って公開される「プレビューリスト」です。先日開催された「UK Games Expo」のリスト、そして6月に開催される「Origins Game Fair」のリストが特に注目されています。
特に「Origins Game Fair」は、その後に控える「Gen Con」での大規模なリリースに繋がるゲームのプレビュー的な役割を果たすため、今後リリースされるゲームの情報をいち早くキャッチしたい方は、ぜひこれらのプレビューリストをチェックしてみてください。人々のクリック数や「いいね」の数で、注目度の高いゲームが一目でわかるのも便利ですね。
「Spiel des Jahres」などドイツのボードゲーム大賞ノミネート発表!
ボードゲームの世界で最も権威ある賞の一つ、「Spiel des Jahres(年間ゲーム大賞)」、「Kennerspiel des Jahres(年間エキスパートゲーム大賞)」、そして「Kinderspiel des Jahres(年間キッズゲーム大賞)」のノミネート作品が発表されました。
BGG Springに参加した方の中には、すでにいくつかのノミネート作品をプレイする機会があったかもしれません。ドイツでどのようなゲームが注目され、評価されているのかを知ることは、ボードゲームファンにとって常に興味深い情報です。
公式ストアの新作&再入荷情報!
BoardGameGeekの公式ストアからも最新情報が届いています。「Rancho Hero」の超大型バージョンや、人気のパロディマグネット(「Pandemic」をテーマにしたパンダのマグネットなど、ユーモアたっぷりのデザイン!)が再入荷されたとのこと。これらのユニークなアイテムは、ボードゲーム体験をさらに楽しくしてくれること間違いなしです!
今月の「ホットネス」!人気ゲームトップ10を深掘り
さて、ここからは本命のセクションです。BoardGameGeekで人々が最もクリックし、話題にしている、今最も熱いゲーム「ホットネス」トップ10をご紹介します!クラウドファンディング中のものから、ようやくデリバリーが始まった話題作まで、様々なジャンルがランクインしています。
10位:Pergola(ペルゴラ)
ジャンル:ドラフト、ガーデニング
魅力:美しいアートワークと生産価値。リラックスした雰囲気ながら戦略性も楽しめる、夜の終わりにぴったりの心地よいゲーム。
ニックが奥様とプレイしたという、ガーデニングがテーマの美しいゲーム。シャベルなどの道具をドラフトしてリソースを獲得し、花やミツバチ、テントウムシ、チョウなどを庭に配置して勝利点を稼ぎます。特に、奥様がガーデニングにハマっているという背景もあり、テーマがドンピシャだったとのこと。ルールはシンプルながら奥深く、生産品質も非常に高いと絶賛されています。
9位:Deep Regrets(ディープ・リグレッツ)
ジャンル:深海釣り、プッシュユアラック
魅力:ビデオゲーム「Dredge」にインスパイアされた、不気味で奇妙な世界観。アートスタイルと生産価値がトップクラス。
ビデオゲーム「Dredge」にインスパイアされた深海釣りをテーマにしたゲーム。深海に潜るほど奇妙なものが釣れ、プレイヤーが次第に狂気に陥っていくという、少し不気味でユニークな設定です。最近クラウドファンディングのデリバリーが始まり、BGG Springでも多くの人がプレイしている姿が見られたそうです。アートスタイルと生産価値の高さが際立っています。
8位:Deckers(デッカーズ)
ジャンル:ソロ/協力ハッカーゲーム
魅力:「Deep Print Games」と「Pegasus Spiele」という強力なタッグによる新作。マトリックスのような世界観で、ハッカーとしてネットワークに侵入し、スーパーコンピューターと戦う。
「Deep Print Games」と「Pegasus Spiele」という、常に素晴らしいゲームを生み出す強力な制作チームのコラボレーション作品。ソロまたは協力プレイで、プレイヤーはハッカーとなり、スーパーコンピューターが支配するネットワークに侵入して様々な目標を達成します。キャラクターごとの能力や、異なる難易度を持つスーパーコンピューターとの対戦など、リプレイ性も高そうです。「マトリックス」の世界にいるかのような没入感が魅力で、この強力な制作チームの組み合わせから、高品質なゲームが期待されています。
7位:Flip Seven(フリップ・セブン)
ジャンル:プッシュユアラック、グループゲーム
魅力:「Spiel des Jahres」ノミネート作品。ルールが超シンプルで、大人数・家族で気軽に楽しめる。盛り上がるハイリスク・ハイリターンな展開。
なんと「Spiel des Jahres」にノミネートされた超話題作!現在「The Op」が積極的にプロモーションしており、その影響もあって「ホットネス」に急浮上しています。ルールは「ヒット」か「ステイ」を選ぶだけの超シンプル設計で、ディーラーが0~12のカードをめくっていきます。同じ数字のカードを引くとバストするという「ブラックジャック」のような感覚ですが、カードの枚数配分(数字が大きいほど枚数も多い)が絶妙で、大いに盛り上がるプッシュユアラックゲームです。家族や大人数でプレイするのに完璧で、まさに「Spiel des Jahres」にふさわしいゲームだと絶賛されています。
6位:Inish(イニッシュ)
ジャンル:エリアコントロール、カードドラフト
魅力:長年愛される人気作。美しいアートワークと、奥深いカードドラフトシステム。繰り返しプレイすることで戦略性が増す。
長年愛され続けている人気ゲーム「Inish」が、新しい拡張を含むビッグボックス版のクラウドファンディング開始により、再び注目を集めています。美しいアートワークが特徴で、エリアコントロールとカードドラフトを組み合わせたユニークなゲームです。限られたカードプールをドラフトし合うため、プレイすればするほど戦略が深まります。2016年リリースと約10年前のゲームですが、今でも全く古さを感じさせない素晴らしいデザインだと評価されています。
5位:Tomb Raider: The Crypt of Kronos(トゥームレイダー:クロノスの地下室)
ジャンル:ソロアドベンチャーゲーム
魅力:人気ビデオゲーム「トゥームレイダー」の世界観をボードゲームで再現。ソロプレイに特化しており、手軽なシナリオと長時間の体験モードの2種類を楽しめる。
人気ビデオゲーム「トゥームレイダー」をテーマにしたソロアドベンチャーゲームです。プレイヤーはララ・クロフトとなり、罠や敵が潜む墓を探索し、財宝を見つけることを目指します。20~60分のシナリオを気軽に楽しめる「アドベンチャーブックモード」と、約3時間でランダムな要素が加わる「アイランドモード」の2つのプレイモードがあります。ソロプレイに特化している点がユニークで、ビデオゲームの要素をボードゲームで忠実に再現しようとしている点も注目です。
4位:SETI: The Search(セティ:ザ・サーチ)
ジャンル:SF、探索、戦略
魅力:「Czech Games Edition」による高評価作品。ゲーム中盤でのエイリアンの「出現」が戦略に変化をもたらす。拡張版でさらに奥深く。
BoardGameGeekの総合ランキングで既に52位にランクインするほどの人気を誇るゲームです。「Czech Games Edition」は常に素晴らしいゲームを世に送り出しており、このゲームもその例外ではありません。ゲームの中盤でエイリアンが明らかになることで、新たな戦略が生まれる点が魅力です。今年は拡張版も登場し、新たなエイリアンや非対称のプレイヤー能力が追加される予定で、さらに人気が加速すると予想されています。
3位:Transgalactica(トランスギャラクティカ)
ジャンル:ワーカープレイスメント、エンジン構築、SF
魅力:ダニエル・タシニ(デザイナー)と「Devir」(出版社)の強力なタッグ。美しいアートワーク。アクションフォローメカニズムで常にゲームに没入できる。
美しいアートワークと、高名なデザイナーであるダニエル・タシニが共同デザインした注目作です。「Devir」からの出版という点も期待が高まります。プレイヤーは銀河の支配を目指し、様々な勢力で影響力を獲得しながら、銀河の果てを探検します。ワーカープレイスメントとエンジン構築の要素があり、アクションを追随するメカニズムが特徴です。これにより、プレイヤーは常にゲームに関与し続けることができ、戦略的なコンボを生み出すことが可能になります。
2位:Conquest of Paradise(コンクエスト・オブ・パラダイス)
ジャンル:ウォーゲーム、文明発展
魅力:2007年のGMTゲームが、ビジュアルを一新して再登場。ポリネシアの部族が島々を発見し、支配を広げるというユニークなテーマ。
2007年発売の古いGMTウォーゲーム「Conquest of Paradise」の新しいバージョンがクラウドファンディングで登場し、大きな話題となっています。プレイヤーはポリネシアの部族となり、ヨーロッパ人が到着する前の時代に島々を発見し、居住し、支配を広げていきます。古いウォーゲームにありがちな地味な見た目から一新され、より視覚的に魅力的なデザインに「グロウアップ」している点が注目されています。新しいプレイヤーがウォーゲームに触れるきっかけとなる可能性も秘めていると期待されています。
1位:Lord of the Rings: The Fate of the Fellowship(ロード・オブ・ザ・リング:旅の仲間の運命)
ジャンル:協力型、パンデミックシステム、ファンタジー
魅力:ロード・オブ・ザ・リングの世界観と「パンデミック」システムが融合。壮大なスケールで、指輪の破壊とその他のミッションを達成。リプレイ性も非常に高い。
堂々の1位は、映画「ロード・オブ・ザ・リング」の世界を舞台にした「パンデミック」システムを採用したゲームです。プレイヤーは自由の民側の様々なキャラクターとなり、指輪の破壊というメインミッションに加え、25種類の中から選ばれる3つのサブミッションを達成することを目指します。従来の「パンデミック」よりもはるかに大規模で重厚な体験が特徴で、シャドウカードのメカニズムにより、毎ゲーム異なる展開が楽しめます。「パンデミック」がボードゲーム趣味のきっかけだったというニックとマイクにとっては、まさに「天国で結ばれたマッチ」のようなゲームだと大絶賛。難易度は高いですが、ボードゲームアリーナでもプレイ可能なので、購入前に試してみるのもおすすめです。
今月最もプレイされたゲームランキング
次に、BoardGameGeekにプレイを記録したユーザーのデータに基づいた、今月最もプレイされたゲームランキングを見ていきましょう。あなたのプレイ記録も、このランキングに影響を与えていますよ!
- Flip Seven: 21,613プレイ
- Harmonies: 11,888プレイ
- Bomb Busters: 10,819プレイ (Kennerspielノミネート作品)
- Ark Nova: 10,543プレイ (常にランキング上位の人気作)
- Fellowship of the Ring Trick-Taking Game: 10,400プレイ
- Sky Team: 9,828プレイ
- Toy Battle: 9,586プレイ (2人用ウォー・スカーミッシュゲーム)
- Castle Combo: 9,182プレイ
- Forest Shuffle: 8,558プレイ
- Marvel Champions: 8,366プレイ (新コンテンツのリリースにより再浮上)
注目すべきは、やはり「Flip Seven」の圧倒的なプレイ数!「Spiel des Jahres」へのノミネートとBoardGameArenaでのリリースが、その爆発的な人気の大きな要因となっているようです。21,613プレイというのは、これまでで最も高い数字とのこと。ぜひ皆さんもプレイ記録をログしてみてくださいね!
マーフィー兄弟の個人的なおすすめ「Murf Picks」
番組の最後には、ニックとマイクが個人的に注目しているボードゲーム関連のトピックを紹介してくれました。
ニックのMurf Pick:Thunder Road用3Dプリント炎タイル
ボードゲーム関連のクラフト作品を紹介するのが好きなニックは、今回「Thunder Road」というゲーム用の**3Dプリント製炎タイル**を挙げました。これらのタイルは、ボード上で炎の演出をリアルに再現し、ゲームの雰囲気を劇的に高めることができるそうです。特にマイクがゲーム内で自分の車を炎上させようとするプレイスタイルに合致していると、ニックは笑いを交えながら紹介していました。作者であるJet Rikerの素晴らしい写真も必見です!
マイクのMurf Pick:ステフ・ホッジの「All the Meeples of the Rainbow」
マイクは、BoardGameGeekのライターであるステフ・ホッジによる「All the Meeples of the Rainbow」というシリーズを推薦しました。ステフは驚くべき数の新作ゲームをプレイし、毎月それらのミニレビューを公開しています。1〜5つ星の「レインボーシステム」で評価し、ゲームの良かった点や改善点などを詳しく解説してくれるため、新しいゲームを探しているボードゲームファンにとって、非常に貴重な情報源だとマイクは語っています。これは私たち全員が恩恵を受けられる素晴らしいツールですね。
今月のお気に入りゲーム
そして、番組の締めくくりは、マーフィー兄弟が選ぶ「今月のお気に入りゲーム」です!
マイクのお気に入り:Molly House(モリーハウス)
マイクは「BGG Spring」でプレイした**Molly House(モリーハウス)**を今月のお気に入りとして挙げました。このゲームは、昔のロンドンにあったLGBTQ+コミュニティの避難所「モリーハウス」をテーマにしています。勝利点は「喜び」であり、プレイヤーはパーティーを開催し、カードプレイを通じてコミュニティの喜びと幸福度を高めることを目指します。競争ゲームでありながら、お互いを貶めるのではなく、コミュニティ全体の繁栄に貢献する協力的な側面も感じられる、非常に興味深いゲームだと評価しています。ソロプレイも非常に良いとのことなので、ぜひチェックしてみたいですね!
ニックのお気に入り:Lord of the Rings: The Fate of the Fellowship(ロード・オブ・ザ・リング:旅の仲間の運命)
ニックの今月のお気に入りは、先ほど「ホットネス」の1位でも紹介した**Lord of the Rings: The Fate of the Fellowship(ロード・オブ・ザ・リング:旅の仲間の運命)**でした。BGGの仲間たちとプレイした4人プレイが非常に楽しく、その場でこのゲームを気に入ったと語っています。ボードゲーム趣味のきっかけとなった「パンデミック」システムと、長年の「ロード・オブ・ザ・リング」ファンである彼らにとって、まさに「理想的な組み合わせ」だったそうです。難易度は高いですが、その壮大な体験は格別とのこと。皆さんもぜひ、ご自身の「今月のお気に入り」をコメントで教えてくださいね!
まとめ
いかがでしたでしょうか? 今回もBoardGameGeekの「Best of BoardGameGeek」から、盛りだくさんのボードゲーム情報をお届けしました。新作から人気作、そして個人的なおすすめまで、気になるゲームは見つかりましたか?
暑い夏は、涼しい室内でボードゲームを楽しむ絶好の機会です。今回ご紹介したゲームの中から、ぜひお気に入りの一本を見つけて、素敵なボードゲームライフを送ってくださいね!
次回のボードゲームニュースもお楽しみに!
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